おはようございます。
ツイッターにて、ある塾経営者の方が、今春から塾講師バイトをはじめる大学生の子たちに向けて、「生徒に伝えるメッセージを何か1つ決めよう!」とアドバイスされた直後に、
「自分が生徒にいつも伝えるのは・・・
『ズルだけはするな』
・・ということ。」
と仰っているのを見かけ、新人講師というか、むしろ組織に染まり、魂を売り渡した的な全塾講師への魔貫光殺砲じゃん・・と読み取れてしまった重本孝です。
#We love 受験産業
難関国公立受験の世界線で高2でついた差を逆転するのは並大抵のことではない。
これは完全に個人的な現場感覚なのですが、公立高校受験というのは、「とりあえずギリギリまで志望校を下げないでいける?」というのはホントに出願直前まで可能なのですが、大学受験の場合は話が違ってきます。
なぜなら目指すところ次第で受験科目や、英語や数学の重要度合い(得点傾斜)が変わるので、おのずとその受験戦略も変わってくるからです。
この春の間に複数回新高2の子たちに言ったのは
①難関10大学、大阪公立、京都工芸繊維、奈良女子、京都府立、大阪教育大・・など、家から通える国公立(全部全国的に見たら難しいレベル)
②共通テストの得点水準50%〜65%前後の田舎の国公立
③私大(共通テストやらなくてよいので受験科目が少なくて済むというニュアンスで、簡単なのはむしろ②の方)
・・の、この3類型というのをこの1年で決めよう!ていうか自ずと決まるんやで!ということです。
以下・・・、「おい!それ、ウチやないかーーーーーーーーーいっっっ!!!?????」の方がおられたら申し訳ないことを今から書くのですが、まず文理学科(大阪府公立高校トップ10校)水準の子で典型的な受験で苦しむパターンというのが
ステップ1:努力できない(英語の成績マジBAD)にも関わらず理系を選ぶ(受験をハードモード設定にわざわざする)
ステップ2:高2も微妙〜〜〜に過ごす。ガチな大学受験生の姿を知らない。休みの日に10〜14時間自習室にこもる人が存在するというのがイエティの存在並に信じられない。
ステップ3:京阪無理でもできれば神戸!なんならハム大(大阪公立大)とかも有りッス!!!という感じで大学受験をナメくさってしまう
#北野、茨木、豊中は総じて神戸と公立大の合格率が悪いです・・
ステップ4:ドブ板継続暗記戦略を嫌って“評判の良い講師の授業”を頼り、その間に高3の頭から完全に自習の鬼最終形態に昇華した同級生にトドメとばかりに差を空けられる
ステップ5:
・・です。
#マラソンは先頭集団が一番速い
一方、準文理学科クラスの高校生の典型的な失敗パターンというのは、
ステップ1:英数の学力五ツ木模試偏差値50前後まで低下。とりあえず数学と決別。
ステップ2:クラスのトップの子を「アイツめっちゃ勉強やるやんw」と“アリ化”させ、自分は完全に“キリギリス”として楽しく生きる道を選択。「関関同立には行きたい」という意志はあるが「自分ができる努力」に対する想定が甘過ぎる。「チャレンジ」の漫画的発想。
ステップ3:周りが動き始めてからいよいよ焦り、友達と同じ塾(文理学科上位陣が行かないような塾)を選んで、「逆転合格」を狙い、平常・夏期・冬期・直前○大対策、さらには出願しまくりダイナマイトで塾とタッグになって家計を痛めつけまくる
ステップ4:
なんじゃないかなと。。。
思うに、受験というのは他ジャンルと違って、「地雷」のパターンというのが時代を越えて毎年同じなわけなので、まずは典型的なパターンにハマらないことが大切です。
とにかく何でもそうですが「あ、今ここでアクセル踏まなアカンな!」って勝機に敏感であることが大切なのではないでしょうか。
正直、進学校において、高1の後半で学年上位(東大京大2桁合格の超進学校の場合は中盤前後〜上位 2/3)に食い込めるというのは、それがもうそのまま大学受験生としてやっていけるという証左であり、そのグループと、中3時が勉強のMAXであったグループというのは高2の1年間において、特に上位国公立大学を目指すという観点で言えば、ほぼ挽回不可能なほどの差がついてしまいます。
#天才除く
つまり冒頭の選択肢で言えば②か③しか残されていない状態です。
肌感では、これに抗えるのは北野、天王寺、茨木、三国丘などのレベルの学校に合格できることが、見る人が見たら小6の時点で確信できるレベルの子でないとなかなか「無い」かな〜・・と思います。
これは高2をダラダラ過ごしちゃう子がダメというよりは、むしろ高1高2で進学校において上位でいられる子の“生き様”というのが普通はなかなかできない・・・ということを言いたいと私は思ってます。
ホントに毎年自習室見てて「しょえ〜〜〜」としか言いようがありません。
#ダメ塾講師
とりあえずそんな感じなので、
①難関10大学、大阪公立、京都工芸繊維、奈良女子、京都府立、大阪教育大・・など、家から通える国公立(全部全国的に見たら難しいレベル)
②共通テストの得点水準50%〜65%前後の田舎の国公立
③私大(共通テストやらなくてよいので受験科目が少なくて済むというニュアンスで、簡単なのはむしろ②の方)
・・は、高2終了段階でその“大勢はガチ”ということで「みんな頑張りや〜・・」と葉っぱをかけるこの春となっております。
#みんなの合格=オジさんのライフライン..
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
ご興味のある方はコチラ。
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