おはようございます。
人間にとってちょうど良い今ぐらいの気候がカメムシさんにとってもちょうど良い気候であることを残念に思う重本孝ことアイロンがけのちょっとした楽さで半袖を選んでいるヤツです。
#オッサンは物理的に
#焦ったかいたらダメな生物
受験生親子の特殊相対性理論と一般相対性理論。
昨日はツイッターにハマっている的なことを書きました。
そしてそれで言うと、ちょいちょい「息子を東大に入れました。」「娘を京大に入れました。」系のお母様のSNSを目にすることがあります。
傾向的には「難関大入れました」系の方は「オール公立で!」という枕詞がつきがちであるという印象があります。
一方、中高一貫私立系の保護者様は、どちらかというと受験に到る道中である現在の嘆きや、中学受験後、高校生になられたお子様に対する「このままじゃ大学無理なんじゃね?」な・・・嘆きが多いような印象があります。
それでなんじゃかんじゃで、個人的には、特に「息子/娘をオール公立で東大/京大へ入れました」系のお家の「受験は親で決まる!」的な風味の情報は、これからお子さんが中学生や高校生になられるお家の方があまり真に受け過ぎる(受験は親も頑張らないといけないと思う)のはどうだろう・・・と正直思っているということなんです。
言うまでもなく、それが情報として良く無いだとか、ましてや間違っているだとかそんなことはありません。もちろん一つ一つが立派な事実です。
私が言いたいことは、例えるなら、身体の軸を移動させながら打つというイチローさんの打法を真似したところで結局誰もモノにできなかったのと同じで、「特殊」と「一般」は分けて捉えた方が良いということです。
回りくどい話無しで言うと、ズバリ経験上、やはり子どもの学業面に親が関わる度合いが高いと、圧倒的に子どもは“もってるもの”を100%発揮することなく終わる傾向が非常に強いということを思っているということなのであります。
言ってもベースは個人的な経験でしかないのですが、一応自分も20年以上いろんな親子タッグを見てきたり、保護者様との面談もガンガンやってきた中で、自分としては「一般」でくくれるんじゃないかというものと、まだ「特殊」でくくっておくべきだなと思っていることというのがあります。
それで言いますと、やはり親子の2人3脚的なノリの受験で上手くいったというのは私としてはそれは特殊な相対し方、つまり、受験における「特殊相対性理論」だと思っています。
ちなみにホントの特殊相対性理論というのは、「速い物体の周囲の時間と空間は歪む」という事実を、重力を考慮しない特殊な状況下として扱った場合のことで、一般相対性理論とは「質量の大きな物体の時間と空間は歪む」という事実を、重力を考慮して一般化した相対性理論のことです。
#って、YouTubeで言ってた
風味的にはこれと同じで、ふつう一般的に子どもに物心がついてくると、中世のヨーロッパ人たちが“神”というものを疑いはじめ、人間らしさを追求しだしたように(そう言えばルネッサーーンス!の人たちどこ行った?)、“親”を疑い始めて自分の道(キャラ)を行こうとするのですが(いわゆる思春期)、どういうわけかそういう“重力”が効かずに親子関係が勉強面に到るまで密であるままで「息子/娘を東大へ入れました」みたいな事象というのが実際あるようです。
ただやはりそれは特殊な方だと私は思います。
↑いっときブログでよく取り上げていたこのシリーズなんかにもよく似たようなことが書かれてますし、現場での肌感にもそれは非常にマッチするのですが、少なくとも勉強面で上手くいくお家のお子さんというのは、単純に「大学受験に必要な資質(暗記力とルーティン力)がある」というのと、保護者様のお子様への態度で言えば、圧倒的に「言われてやってるようではダメであろう・・」というある種の諦念めいたものすら感じさせる方が伸びる生徒さんのお家、特に「まさかこんな上位の大学に行くとは思ってもなかった・・」のお家には多いです。
今日はこのようなことをここまで書いてきたものの、やはり保護者様からされると何が「特殊」で何が「一般」かというのは難しいのかもしれません。
私だってあくまで自分の中で経験からくる予測の確度が自分自身が信じられるものを自分の頭の中で勝手に一般化しているに過ぎません。(ただそれで細々と食い繋いでおります)
受験に関してはとりあえず受かればその道程は何でも良いと思ってはいるのですが、その昔、天動説の証明を試みようとした人たちの努力が無駄に終わったのと似ていて、努力の方向性・力の入れどころをガチ目に外すとそれは必ず報われないので、もし「勉強頑張って欲しいけど、自分が勉強に関わるとよくないかな・・」と思われる保護者様は、お子様のことで悩まれたり心配なさったりするお時間を、頼れる先生を探すお時間に変えた方が価値は高いかもしれません。
ラーメン食べたせいか、眠くなってきましたので今日はこの辺で終わりにします。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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