※(6/13)合格校の表記に誤値という名の虚偽がございました。(←リンク)
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中学生の女の子から「(部活を)知らぬ間に1人イグジット(退部)してました。笑」と言われ、改めて講師としての発言に気をつけていこうと思った今日この頃です。
【受験戦略を考える上での常識】
究永舎には、高校受験までは他の塾で、あるいは塾無しだったという方も毎年入塾されます。
で、そういったお家の生徒さんや保護者様とお話ししていて、意外と世間には浸透していないのかな??と思うのが、科目の特質を考慮して戦略を立てるということです。
この考え方は私が受験戦略を考える際の柱の1つで、これ抜きにしては戦略も何もあったものではないという感じです。
正直この科目の特質を考慮した上での受験戦略を持たないというのは、建築士の資格のない人が引いた図面に沿ってビルを建てるようなものです。
高校受験はまだ単純なのですが、大学受験などはこの観点を抜くと、同じ努力量でも受かるものも受からないという状況はかなり発生すると思いますし、実際発生していると思います。
そういうわけで今日は割とマジメなトーンで本題なのですが、早速結論から申しますと、
暗記量で点差がつく科目と現場での思考力で点差がつく科目を同じようにとらえるな!!!!!
ということになります。
大学受験などになると、これが科目間でも、例えば物理or生物とか、地理or倫政などの「どっちで受験すんねん!?問題」があって、ここを学校の授業の有無とか、好き嫌いとかでテキトーに選ぶと、その場は「よし、これでオッケー牧場!」とかになっても、数ヶ月後にとんでもない代償を自分が支払ったことに気づくことになります。。。
そんなわけで大学受験にまで言及するととんでもない量をここに書かなきゃいけなくなって、ハーゲンダッツを食べる時間がなくなるので、とりあえず基本を押さえましょう!ということで、高校受験(大学受験もベースとなる考え方は同じ)について見ていきましょう。
まず過去にも書いてきましたが、私は英理社と数国という枠で、生徒さんの受験指導については考えています。
言うまでもなく、
英理社 = 暗記量で点差がつく科目
数国 = 現場での思考力で点差がつく科目
で、ここまでならなんとなく「え?そうとらえてるけども・・」という意見もお有りかと思うのですが、
私の考えでは
暗記量で点差がつく科目 = 当日の点が安定する
現場での思考力で点差がつく科目 = 当日フタを開けてみないと分からない(つまり点数が不安定)
ということになります。
また、一般的に
暗記量で点差がつく科目 = 伸ばしやすい
現場での思考力で点差がつく科目 = (英理社と比べると)伸ばしにくい
というのも言えます。
これに関しては数学や国語は遺伝による影響が大きいという「アンタ、それを言っちゃあ終しめ〜よ」な論文結果をご存知の方もおられるかもしれませんが、私はそういった学者さんの実験結果以上に実際に自分が手にした数字で考えています。
究永舎は開校以降、最初から北野に受かることが分かってる子以外は、全科目せいぜい学校より1、2ヶ月早いペースでしかやっておりません。国語などは夏期講習は毎年漢字テストのみです。
一方、大手塾では最上位層は数学の進度はめちゃくちゃ早いですし、国語なども講習期間にびっちり授業があります。また土曜や日曜などに特訓なども各科目あるわけです。
ところが実際の点数開示(毎年文理学科の子たちなんかは仲の良い友だち同士で点数を見せ合う)を見てみると[自主規制]。
とりあえず結論としては、英理社は万人にとって努力量に当日の点数は比例する。しかし数国が努力量に比例するかどうかは人と運による、ということになります。
数学講師や国語講師の中には「オレについてくれば点を取らせてやる!」「オレのノウハウ、マジ最強!」「ここまで育ててくれた親、信頼できる仲間にマジ感謝!」みたいな人もいると思いますが、頑張って下さいとしか言いようがありません。
とりあえず以上の理由により、私の生徒さんへの大きな方向づけとしては、中3になったらまずは理社なんだということを中1、中2の頃から徹底して刷り込むと。(刷り込みの成果は夏期明けくらいから出てくれれば十分)
で、ここで、あれ?英語は?と思われた方もおられるかもしれませんが、ここにも科目の特質というのがあって、英語は既習の単元をその後も繰り返し使っていくという性質故に、例えば中3の1学期の中間で英語が90点以上の子は基本英語はできるということになります。
しかし理社はこれまたその科目の特質故、既習の単元を次回勉強するのは基本中3の受験勉強本格開始時ということになります。
つまり、英語は基本、過去形や過去分詞(私は中1の過去形に入る前〜中2の助動詞終わるまでの期間にまとめて覚えさせる)習ったら、その後もずっと使うし、不定詞や接続詞thatを中2で習ったら、その後もずっと教科書に出てきて使う一方で、理科で習うシダ植物さんや社会で習う平清盛さんなんかは中1や中2で習って次回こんにちはするのは一般的には中3の受験勉強開始時なんですね。
だから馬渕の申し子みたいなガチ勢をのぞいた、基本99パーセントの一般的な中3生の子たちというのは1学期の段階で中1中2の理社の知識なんかはキレイに蒸発して無くなっております。
正直、最終的に文理学科にいく子が中3の6月の実テで4、50点台取るのなんか全然珍しくありません。過去には社会で26点を取って、その数ヶ月後豊中に通うことになる強者もおりました。(とりあえず土日の特訓はやめといた方が良さそうです。)
で、理社、英語で志望校合格の骨格を固めていって、仕上げに数国なのですが、ここは担当者の舵取りが一番重要で、
・各生徒さんの資質(残された時間での伸びしろ)の判断(英語の仕上がり具合も考慮)
・入試の傾向を踏まえたその年度の数国の難易度予想(英語との兼ね合いも考慮)
を読んで判断した上で、最終的には1人1人の生徒さんや保護者様に言い切らないといけません。(何をやって何をやらないのか)
そういった意味で2018年度入試(現高3)の数学のC問易化はいまだに悔やんでも悔やみきれません。(豊中が3/6の結果となり、なんのためにC問の設定してん!?と当時マジで気が狂いそうだった。私が悪いのだが・・)
実際ここまでザ〜っと書いてみても、高校受験のおおよそベーシックなポイントだけでもこれだけ書けるわけで、これが大学受験のレベルにまでなれば科目の特質+配点戦略も入ってくるので、何をかいわんやです。
ただ・・・・、ここまで書いてきて「なんじゃそりゃ???」って言われそうですが、戦略を考える上で最も重要なのは・・・
担当者がその生徒さんをまずはどれだけ観ているか?です。
以上です。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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究永舎 大阪 北摂 豊中市にある高校受験・大学受験で連勝を目指す教室