自習室の様子というのは
おもしろいもので、
模試以上に生徒さん一人一人の
受験生としてのレベルが
現れるものです。
学力というのは結局のところ
受けた授業回数やこなした課題量に
正確に比例するわけではなく、
何に一番比例するか?と言えばシンプルに
能動的に勉強した量
に尽きます。
だから、塾があれやこれややります!
というのはあまり学力向上とは関係ありません。
生徒さんというのは
教室、先生が好きだったら
大人が何も言わなくても
勝手に自習室来て毎日勉強して
成績はグングン上がっていくものです。
そんな勉強のトレーニングジムである
我らが自習室なわけですが、
個人的にはやる気に支配されているか否かは
“一線を越えた受験生か否か”の
分かれ目だと思っております。
一般的に
勉強する子=やる気がある
のイメージがあると思うのですが、
“やる気”で勉強している子というのは
必ず勉強ペースにアップダウンがあります。
やる気というのは簡単に言えば
ハイテンション状態なので、
ハイテンションは長続きしません。
自習室に来る頻度や
入室退室時間、
また机での雰囲気など
これらが日によって
マチマチの子というのは
やる気で頑張っている状態で、
“あともう一歩”
という感じです。
順調に伸びていく子というのは
とにかくピタッ!と姿勢というか
雰囲気がいつも同じです。
いわばどれだけ元気だろうがなかろうが
毎日の歯磨きのテンションが同じであるように、
超一流の受験生というのは毎日の勉強が同じです。
意志ならぬ意思で勉強している間はシンドイです。
この辺は私もここ数年で
だいぶ考えが変わってきたところですが、
「絶対受からないと・・・・」っていう
テンションで毎日するのではなく、
「最終的に受かったらいいな♪」
くらいのテンションで
毎日する方が勉強は楽です。
つまり物事の成果とは
日々の継続なので、
結局、継続できるテンションで
取り組んでいくことが重要です。
そういった意味で、
いい受験生というのは
上手いことそのテンションに
ハマってる子なので、
世間一般のイメージのような
悲壮感や切迫感というのは
直前期以外はありません。
その昔、灘高のクラス最下位から
現役で東大法学部に入った生徒さんが
『落ちやすいのは悲壮感のある人』
と言っていたのが印象的なのですが、
これその通りです。
受験勉強は肩の力を抜いて
毎日頑張りましょう!