1日の夕刻。

 

1年前に明治合格の早稲田落ちで

浪人を決意した男の子(豊高卒)と

LINEでやりとりをしました。

 

進路は2日の早稲田の発表を待って

決定するようですが、

すでに慶応は合格しているため、

それほど緊張はしていないとのことでした。

 

この男の子は小4の終わり頃から

計8年ちょっと究永舎を

利用してくれた子なのですが、

失礼な話、小学4、5年生の

その子を見て慶応に一般で合格する

などとは全く予想できませんでした。

 

正直、豊高も決して余裕が

あったわけではありませんでした。

 

実際、文理学科は残念で、

後期入試で普通科合格を

勝ち取った子です。

 

 

ただ。

 

 

この子が卓越していた能力が

少なくとも2つと

あと非常に環境的に

良かった点もあると

私は思っております。

 

 

先に環境の方から申せば

非常に僭越ながら

これは保護者様です。

 

 

常に明るく、基本お子様と私に

全てを任せて下さっていました。

(だからこそ現役で早稲田に通って欲しかった・・涙)

 

この生徒さんに限らず、

実は、まず“この環境”が

整っているというだけでも

お子さんはお家の方に

感謝しなければなりません。

 

 

そしておこがましくも

能力面についてですが、

1つ目は単純に真面目だということです。

 

この子は小さい頃から

虚飾的なことが一切できない子で、

自分のことも相手のことも

そのまま受け止める物の考え方をしており、

これから先どこへ言っても

人から信用されると思います。

 

結果が出ないときも

言い訳がましいことを

言っているのを聞いたことがありません。

 

私も尊敬しています。

 

 

次に2つ目。

 

これ、実は成績を取る上で

一番大事なことであり、

私が一番生徒さんに対して

重要視してる部分です。

 

 

はい、それこそがズバリ

 

グリットです。

 

この言葉はご存知ない方も

おられると思います。

 

数年前に流行ったこちらの本で

日本でも知られるように

なってきている言葉(能力)です。

 

 

グリットとは簡単に言えば、

 

何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる能力のことです。

 

これまでのキャリアで

自信を持って言えることとして、

私は、お子様方が身につけるべき

最重要項目はこのグリットであると

思っております。

 

定期テスト結果は“おおむね”

このグリット順になりますし、

大学受験結果はよりそうなります。

 

このグリットの面白い特徴として、

①やる気に比例する。

②兄姉弟妹で生まれ持った能力の差は全然違っても不思議と最終的にグリットはほぼどの兄弟姉妹も同じレベルに落ち着くという場合がほとんど。

 

ということが言えると

私は思っております。

 

注意すべきはご兄姉弟妹で

たとえば上のお子さんは真面目で、

下のお子さんはちょっとダラしない的な

ケースの場合、どうしても上のお子さんの方が

グリットがあるようにお家の方からは

見えてしまいがちなのですが、

他人の私から見たら、確かに性格や

能力に違いがあっても、このグリットは

同じようなレベルに最終的には落ち着きます。

 

小6、中1くらいから気長〜に待てば。

(これ実はむちゃくちゃ大事)

 

推測ですが、一般論として

高校受験レベルまでは優秀生でも

大学受験レベルで同じように

いかないような子というのは

ほぼ例外なくこのグリットに

原因があると思います。

 

高校受験結果=大学受験結果

あるいは、

高校受験結果<大学受験結果

となる子はだいたい人並み以上の

グリットが備わっていると

過去の生徒さんを見ても

言えると思います。

 

私としてはこのグリットが全てで、

ボーリングの1番ピンだ!ってことは

分かっているので、全ての生徒さんの

グリットの伸びに神経を張っています。

 

ちなみにこのグリットの提唱者である、

アンジェラ・リー・ダックワース先生は

講演にて、

 

どうすれば子供のグリットを伸ばせますか?

 

という聴衆の方からの質問に

こう答えておられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは私にも分かりません。(会場笑)

 

 

 

 

常識的に考えて伸ばし方というのは

1つしかないということはないと思います。

 

ただ、私が塾という現場で思うには、

塾の先生、保護者様が同じ価値観で、

子どもたちがこれからの人生で

必ず直面する逆風にもめげずに

歩んでいくためにグリットを

伸ばしてもらおう!

グリットを昨日よりも

少しでも発揮した日には

それは素晴らしいことなんだ!と

リスペクトしようと気持ちの

タッグを組んで気長に待つのが

実はベストウェイなんじゃないかと

実感しています。

 

 

個人的には中1の1年間が

一番このグリットは伸びやすいです。

 

その次は中3の受験期です。

 

そういう価値観の大人に

囲まれていればの

話だと思ってください。

 

 

 

 

それでは明日9時過ぎより

中3生はシュミレーションテストです。

 

さてさてどうなるでしょう。(ドキドキ..)