大学1年生の頃から

この仕事をはじめて早19年。

 

 

これまで幾多の受験生の合否を

見届けて参りましたが、

その中で最近自身の中で

1つの仮説、いや、定説に

なりつつあるものがあります。

 

 

 

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全然勉強していない受験生は意外と入試に落ちにくく。逆に中途半端に勉強する受験生の方が入試には落ち易いということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これってある意味入試、

すなわち受験の本質をついている現象で、

受験の合否に絶対的な基準はない!

 

・・・というのが

そういう皮肉な現象が

起こってしまう最大の理由です。

 

 

例えば、芥川賞などの

一部の賞レースでは、

今年度は“受賞者無し”などの

現象がときとして起こります。

 

 

これは“受賞=合格”と捉えた場合、

絶対的な合格のラインが

存在するということです。

 

 

しかし受験はそうではありません。

 

 

同じ学校を受けるライバルと比べて

点数を取れば合格は確実にできます。

 

 

これはすなわち自分の実力にとって

圧勝が可能である学校(ライバルが自分にとって弱い学校)を受ければ

誰でも手堅く合格ができるということを意味します。

 

 

これこそが先述した現象が発生する最大の要因となります。

 

全然勉強していない受験生というのは

ある意味、取り立ててここに合格したい!という

強い願望はないわけです。

 

であるが故に出願校で無理をするという傾向がほぼほぼありません。

 

基本、当日も「落ちても仕方ないや〜」という

テンションなので無駄に力まず、

いつも通りの力を発揮します。笑

 

 

一方、その度合いに関わらず

“ドリョクする受験生”というのは

 

「できればココ受かりたい...」

 

あるいは

 

「ココより下は絶対に受けたくない」

 

という願望があります。

 

 

であるが故に出願の際に

どうしても“欲”が出ます。

 

 

そこで問題となるのが

自分のやっている努力を

どう見るか?というところなのですが、

私の経験上、全然勉強しない受験生や、

体壊れるんじゃない?と心配になるほど勉強する受験生は

いずれも最終的に自身の状態を

客観かつ冷静に判断する傾向があります。

 

前者は欲がありませんので受かるところに出願します。笑

 

後者は後者でいよいよ出願という直前期には

自分の限界点がちゃんと見えているので

“危険なライン”の判断が適切です。

 

 

しかし中途半端な努力(具体的な言及は避けますが)の

受験生というのは“欲”がある一方、

“危険なライン”の判断がはっきりと見えていません。

 

おそらくどこの塾・予備校の先生も

頑張ってるか頑張ってないかで言えば

そういう受験生は頑張ってる側だし、

本人の希望もありますし、

そもそもそんな権利も無いので

是が非でも止めるようなこともしません。

 

 

 

 

 

そして結局・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これってホントに

何とも言えない切ない現象で、

例えるならば、飛び抜けたイケメンや美女なら

たいていの恋愛において勝ち続けるのに対し、

反対に飛び抜けたブサメンやブ女なら

最初からあきらめてしまって、

勝利も敗北も経験しない現象と

似ているかもしれません。

 

 

 

 

私は個人的には

これを高校野球の3年間で

強烈に学んだと思います。

 

 

 

中途半端はツライと・・・

 

 

 

全ての物事には確かに

グレーゾーンが存在します。

 

当落線上とでも言うべきか・・・

 

 

ただその状態はホントに辛く、

しかもマーフィーの法則ではありませんが、

半々ぐらいの確率だと思っている場合、

得てして最悪側の結果に転ぶことは

人生において多いものです。笑

 

 

 

 

 

 

 

他の先生は分かりませんが、

 

残念な結果になった生徒さんが出た場合、

 

私は“あの時”、つまり・・・

 

目指してる志望校に対して

行動が中途半端ちゃうかな〜と思った時に

 

信頼関係ぶっ壊れるか否かに賭けてでも

強く本人の姿勢を否定することが

正解だったのかな〜・・・などと

(たぶんこれはこれで不正解なのだけれど)

講師としては最低の反省と後悔に

陥ることがあります。

 

 

 

結局中途半端だったのは俺だったのかと・・・・

(受かったから俺は正解だったともなれませんが)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒さんの合格したときの笑顔が見たくて・・・

 

 

 

 

とか、そんないわゆる

“日常の中のファンタジー”を

求める余裕など私には全くありません。

 

 

 

個人塾経営者というのは

基本呑気な生き物であるとは思いますが、

受験全てが終わった際、

春先に陽のあたる上澄みだけを

眺めていられる程度の呑気さ加減は

さすがに許されない環境です。

 

 

 

 

毎年毎年“あの最低な反省と後悔”を

自分に認めることなく、

気持ちよく春を迎えたくて

この時期は過ごしているというのが

正直なところです。

 

 

 

 

 

2月の私大の発表に始まる

合否連絡ラッシュはこの時期は

まだできるだけ想像しないようにしています。

 

 

でないと生徒さんと

冷静に接することが

できない気がするので。(ゲロゲロ〜

 

 

 

 

 

 

ってここまで書いたやつ

自分で読み返してみて

今気づいたんですけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全然悟れてへんやんっ。笑