慰霊の日。

来ていただきありがとうございます

こんばんは。とよみです。

昨日、書きながら載せようかどうしようか
すごく迷った記事ではありますが…

今日はちょっとだけ
ある意味、ショッキングな感じかもしれません。

だめだーって思ったら、そっと閉じてください。

(昨日書きました)
本日は『慰霊の日』でした。

沖縄にとってはとても特別な日で、
私も毎年個人的に、この日は
『魂の道案内』のお手伝いをしております。

今年は、海で亡くなられた方がメインの案内となりました。
詳しい様子などは、気が向いたら書くかもです。

私は生まれも育ちも沖縄で、県外に一時的に住んだとしても、
お役目上、沖縄に戻ってくる…そんな感じの状況です。

なので、小さい頃から『沖縄のスタンダード』な知識や情報を
たくさん聞き、吸収して、自分なりに解釈しながら過ごしています。

死者が20万とも25万とも言われている『沖縄戦』
その約8割が一般住民で、しかも半数近くが『自決』しています。

本来であれば、死ななくても良かった命かもしれません。
誇り高いというか、日本文化の独特の価値観にある
『敵に捕まって、恥辱を味わうくらいなら、誇り高く死を選ぶ』
という思想が元になっている、と教師や語り部の方々から聞きました。

私の亡くなった祖父母は経験者ですが、台湾に疎開していたり
伝令官という割と安全な位置で参加していたりしていたそうなので
一番悲惨だと言われるところからは、離れていたそうなので
『その辺りは伝聞でしかわからない』と言っておりました。

ただ、語り部の方々のお話や平和記念資料館の資料などからは
日本兵の方々の傲慢さや恐ろしさなどが、結構な感じでピックアップされます。
そして、それが「自決を助長した」とも言われたりします。

確かにそういう方もいらっしゃったのかもしれません。
『戦争』という極限の状態で「自分以外は皆敵」みたいな
感じになっちゃってる人もいたかもしれません。

しかし、私がかみんちゅのお役目を受け入れてから数年…

未だに色々な事情で天にあがることを先送りされる魂がいらっしゃいます。
「沖縄を守るために来たから」と言って残られる日本兵の方…
集団自決で追い詰められ、家長として家族を殺めたのは自分だからと自責の念に苛まれ続けている方…
『沖縄戦』が終わったことを受け入れられない方々…
戦争の恐怖のために正気を無くされていて、会話が出来ない方…
日本やアメリカだけではなく、全てのことに怨嗟の言葉を紡ぎ続ける方…
他にも色々な理由に触れてきましたが、どなたもこれ以上の戦争は望んでおりませんでした。

ただ、私のお役目柄「強制的に」その場から引き剥がしたり
「こちらの都合で」や「無理やり」天に上げるということは出来ません。
ご本人がそれぞれに「上がりたい。解放されたい」と
ご自分で決めて、行動するようになるまで、待ち続けるしか出来ません。

私はあくまでも、「道案内」なので、上がる場所まで魂を誘導し、
そして然るべき手続きのあと、お見送りする…ただ、それだけなのです。

なので、今回も事前にやれるだけのことはやりましたが
今いる場所への残留を決めた方々もいらっしゃって…
自分自身の価値観と人の価値観の違いもそうですが、ままならないな…
とちょっとだけ、感じたりもする、そんな日でした。

願わくば
1年のウチ、この日の、せめて黙祷を捧げる数分間だけでも
全ての方が、「平和を望む」という一つのテーマについて
祈りを繋げていけますように。

今回はこんな感じで