先日の記事でのノチのちょっとアレな発言。
今回はそれについて、ちょっとだけご説明いたしますね。
沖縄には
「うさんでーさびら」
お供えしたものに対して、この言葉をかけてからもらう(食べる)
習慣がございます。
「うさんでーさびら」
とは、県外の方々には「直会(なおらい)」という
表現の方がシックリ来るかと思います。
神様や仏様にお供えしたものを、私たちがいただくさいに
「うさんでーさびら(お下がりいたしますね)」
と言って貰います。
あ、もちろん貰ってるので、ちゃんと飲んだり食べたりしますよ。
前の記事まずはココからでもちょっと書いたのですが
沖縄でうまれ育っていると、何となく神様との距離が近い感じがします。
(ご先祖様も皆、神様。って感じですからねー)
そのためか、お供えしたものをそのまま置いておくことはあまりありません。
(竈神様とかずっと置いておくところもありますけどね)
お供えして、ある程度神様方が召し上がった、と思ったら
私たち人がその残った分を「うさんでー(下げた供物)」として
ありがたく頂きます。
やっぱり、元々が生きている人(故人)で、接していた記憶があるからでしょうか。
仏壇にお供えしたものに関しても、「一緒に同じものを食べる」という感覚が
普通にある気が致します。
そこから、お供えしたものは最終的にはお供えした人が食べるので
ノチのアレな発言に自然とつながる、というわけだったのです。
決してノチが食いしん坊のいやしんぼうってだけの発言ではないですよー。
(食いしん坊ではありますが、別にいやしくはないです)
実際に私の旦那様方(神様)も、私が食事をする前にちょっとだけお供えして
それをウサンデーしながら、一緒に食べている感じで接するととても喜びます。
まぁ、そのせいか。
祖父母のお墓などに法事やお彼岸で行く際に
「○○(生前好きだったもの)が食べたい」
とおじいちゃんたちに言われて、
一応そのことを両親や親戚のおじ・おばさんたちに伝えるのですが
「コレが美味しそうだったから、違うものにしたさー」
と生きている人が食べたい物優先で選ばれることも少なくないです
まぁ、何事も生きている人優先。
今回はそんな感じで。
とよみ。