▲祝・20周年。


東急5000系列を大雑把に区分けすると、
・側面表示が種別と行先で分かれていてドア窓が単装窓の1.2次車
・側面表示の種別と行先が一体となった3〜5次車
・ドア窓が複層窓になった6次車
・スカートが強化型になった7次車〜
の4パターンに分けられます。

このうちKATOが製品化しているのは2次車と7次車以降の2種類。6次車は2次車やY500系の足回りと7次車以降の車体を組み合わせることで製作可能ですが、問題となるのは3〜5次車。5000系は4本のみの少数派ながら、5050系は8連の半分以上を占める多数派のため、製品化されていないからと無視出来るものではありません。

そこで考えられる3〜5次車を作る方法は3つ。
①2次車をそのまま使って側面行先表示は無視
②GM車体を使う
③トレジャーのパーツで複層窓を単層窓にする

①は無視なのでタイプ品になりますが、行先表示のステッカーを貼ってしまえば多分目立ちません。
②はGMなのが難点。古いロットであればちゃんと単層窓なのですが、前面とか足回りをKATOにしないと見れたもんじゃないので、はっきり言って手間。
③はエラーゼロかつKATO車体を使う唯一の方法。ただしエラーを無くすには足回りや屋根板などを2次車から移植する必要があり、コストの観点からは非常に不利。そして手間。

今回は無難に側面表示を見なかったことにして①
にします。

 

クーラー交換


5152Fの種車は、5000系のうち単独デハとIRアンテナ付サハを除く8両。偶数編成のため、クーラーは日立製のHRB504です。

Y500系のASSYのストックがあるので交換します。

 

黄色テープ除去


車端部に突如出現し、自分のようなオールド東急モデラーを苦しめているのが黄色テープ。

はっきり言って邪魔です。消えてもらいます。

ついでに車番とか車椅子スペースとか不要な表記も消します。

黄色テープは跡形もなく消え去りましたが、その代償として車端部の赤帯も持ってかれます。様々な方法を試したものの、大なり小なり消えてしまうので、赤帯を可能な限り残すのは諦めて赤帯を復元する方針にしました。

いつものモンザレッドで塗っただけですが、違和感なく赤帯が復活しました。

 

帯色変更

帯はインレタがあるっちゃあるんですが、元の帯の上から転写する場合は少しでもズレると元の帯が見えてしまって非常に見栄えが悪くなります。

コスト的にもインレタは高いので、今回は塗装でどうにかします。



ピンク帯になりました。

マスキングに相当な時間を費やしているので、効率は全然良くないです。

 

インレタ転写

使用するのは

・車番

・号車

・車椅子

・弱冷房車

の4つ。

トレジャーとか世田谷のストックから適当に。

全て次項のダルフィニッシュ再現に当たってツヤ消しを吹く部分になるので、先に転写した方が表面保護出来てお得です。

 

ダルフィニッシュ再現

KATOはドアの塗り分けはやってくれたのですが、ダルフィニッシュはしっかり無視。Y500系のようにインクジェットでやられると車番変更がほぼ不可能になるので無視してくれて良かった(?)のですが、まあ実際には全然良くないのでダルフィニッシュを再現します。

ツヤ消しを吹くことで光沢を無くす作戦です。この方法の最大の利点は社紋が消えずに済むこと。


またしてもマスキング地獄。辛い。



ダルフィニッシュになりました。

やや控えめな仕上がりですが、あとは好みの問題。

 

完成


5152F登場時仕様タイプです。

5000系2次車ベースのため所々実車とは異なりますが、製品化されそうにない単層窓の5050系がようやく形になりました。

3次車で作りたい仕様がもう1つあるので、もう1本は作ることになりそうです。