【陰隲録】積善⑨ 先祖を龍穴に埋めるだけで秒速で億万長者になれる簡単なお仕事です(ただし数代後) | (旧館)豊河怜の開運ネットワークブログ

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陰騭録の本文から長々と脱線しましたが、今回からリスタートです。

 

莆田の林一族には、先祖に善を好む老母がいた。

常に粉団子を作り人に施す行為をしていた。

求める者には惜しげもなく与えて、飽きることも無かった。

 

ある日一人の仙人が来て、その行為が誠(真心)から来たものかどうか試してみた。

一人の道士に変化して、毎日6,7個も要求して食べていた。

老母はこれに答えてやはり毎日供給し、三年があっというまに経った。

仙人は老母の行為が誠だと知った。

 

そのため、老母に言って曰く、

「我は汝の施した団子を三年に渡って受け取った。

一体、何を以ってこれに報いればよいだろうか?

役所の裏の土地に空いている土地がある。

ここに汝を葬るが良い。

そうすれば、汝の子孫は、高位の官職になる者が、麻の実が一升の数ほどにもなろう」と。

 

老母の死後、そのとおりに子供がそこに葬ったところ、次の世代には、九人も科挙試験で登第するものが出た。

後、代々、栄耀栄華を極める高官が甚だ盛んに出て、福建省では、

「林の合格を聞かない時は無い」と謡われるようになった。

 

 

団子一本で100円くらいとしましょう。

6,7本でまあ税その他で、1000円くらいと計算します。

で、一年間で365日で365000円。

三年で、1095000円。

計109万五千円。

食いすぎだろ仙人。

しかし、逆を考えれば、100万くらいの投資と考えると、凄まじいリターンですね。

 

ここの話は、前々から話している、風水の話題です。

中国占術の一環として風水があります。

日本では墓相レベルで、せいぜいお墓が荒れているから掃除してご先祖様供養しなさいのレベルですが、開運法の劇的な効力として、風水という術があります。

 

住んでいる家の陽宅とお墓の隠宅があります。

お墓の陰宅は、墓の掃除とか供養もそうですが、それは枝葉末節のレベルで、要するに、場所です。

古代支那人は、大地のパワースポットを探り、やがてある認識にたどり着きました。

即ち、大地は生物であると。

今で言うガイア思想です。

 

風水の本を読むと、龍穴を囲む山岳の形を動物や生物になぞらえてます。

まとめて「龍」と呼んでいますが、大地の山岳のうねりを巨大な生物と捉えたのです。

もちろん、生物ですので、「生きています」。

生命に必要な水も要りますし、内臓や急所などもあります。

人間で言うところの経絡や経穴(ツボ)という血管や気の脈もあります。

 

これは、天地を造り、創造主を信仰する一神教の対極にある、古代由来の大地母神信仰の発想です。

一神教では間違いなく、弾圧の対象だった思想です。

被造物は所詮、被造物であり、古代のこのような叡智は、西洋では一神教の影に隠れた密教や悪魔崇拝という形で、伝授されるしかなかった思想です。

 

そして、この龍という巨大な生物のエネルギーを利用するのが、本来の風水です。

それは、この話にあるように、龍穴に墓を作り、先祖の骨を埋めれば、そのエネルギーが子孫に作用して、数代後に栄耀栄華を極める一族になります。

都市を作れば、発展します。

 

 

そして、これは、生まれる前の先天的に良い運の持ち主を作る発想です。

今で言う、遺伝子操作で天才児を作るという発想でしょう。

運命学では、基本、生まれてしまってはもはや後の祭りと考えます。

生まれた生年月日時で、その瞬間の五行や天球の星が、ガチッと決まってしまうからです。

※生まれた環境によって多少、左右されますが、これが一番大きいと考えます。

 

その後は、もう大半の運命は決まっていますので、方位で場所を変えるか、読書によって頑張るか、無茶苦茶努力して頑張るか、陰徳を積むかです。

結婚や就職によって、変えることも出来ますが、それも運命に引っ張られます。

自己啓発によって運命を変えるなどは、噴飯レベルとなります。

 

最後の手段としては、出家して、悟りを開いて、外部の五行や星の影響を断線する方法がありますが、それは、悪い運命だけでなくいい運命も全てカットするということです。

 

この風水によって、大地のパワーを先祖の骨を通して生まれる子供に注ぎ込むという方法は、開運法の白眉であり、頂点です。

本来、これに優る開運法はありません。

 

が、ところがこの方法も、条件があります。

この話で、老婆が善行から仙人に風水の龍穴を教えられたように、風水は人を選びます。

元々、生物という設定なのですから当たり前です。

龍という巨大生物であり、万年億年単位で生きている生物です。

その存在の力を受け取るのに、「資格がいる」のは当然です。

 

いつもの陰徳お金論に繋がりますが、人間世界ですら、銀行や役所から金を融資(生活保護も)を受け取るには、審査に受かる必要があります。

龍穴は金持ちが風水師に依頼して、見つけてそこに墓として埋めるだけの話ですが、徳の無い者は龍穴は使えないというのが、基本です。

悪どい者が龍穴吉相の地を横取りして、先祖の墓を立てたところ、一族全滅した話は、ゴロゴロ転がっています。

 

ちなみに、古来より、中国の仙道のモチーフとして、仙人から秘伝を伝授されるパターンがあります。

リアルで貰うパターンもありますが、実際には、瞑想中や夢中で、仙人から秘法を伝授されるのです。

仙道家の高藤聡一郎氏は、これをユングの集合無意識の原型の老賢人になぞらえています。

修行が進むと、古代の仙人から秘伝を伝授されるということです。

 

日本は、この手の話は、神や仏のパターンが多いですが。

何せ、集合無意識なので、国や職業を問いません。

学問や芸術の世界でもこの手の話はよくあります。

政治家でも、ナチスのヒトラーなどが有名でしょう。

要するに、無意識の世界からの神伝仏受の世界です。

 

今回の老母にしても、本当に仙人なのか、善行で「資格」に審査合格して、夢中で伝授されたのかは、不明ですが、どちらにせよ、老母の善行が目に見えない審査官による合格認定されたということでしょう。

もちろん、実際の風水師の組織の人間が伝授したにしろ、そのトリガー(きっかけ)は老母の善行(団子三年分)によるものです。

 

この話は、結局のところ、風水という開運の白眉も、土台は陰徳ということです。