会社を立ち上げて10年が過ぎたころ、会社の幹部スタッフとミーティングをした時の話です。
「人、物、お金」この三つの資源において、私の会社はかなりのダメージを受けていました。
ある時、私が幹部の数名に質問をしました、「今の状況をどういうふうに考えるか?」と問いかけてみました。
結婚で人が退職し、産休などでスタッフも減って売上はどんどんと下がっていました。
幹部達は、その状況を考えた上で真面目に答えてくれました。
「何とかしないといけない!」と感じて答えくれたのでしょう、嬉かったのと同時に「こりゃいかん!この子達にとんでもない負荷が掛かる!」と思いました。
その瞬間、私は嬉しそうにこう答えたのでした。
「会社設立史上最大のチャンスが来たで!」と…すると何故か気持ちがよかった。
みんなは「そう来ますか…。」みたいな顔をして、私を見ていましたが、私は結構いい感じの気持ちでした。
無理やりに言葉の裏切りを仕掛けた結果、気持ちが良かったのです。
私はよく、普通に考えたくなかったり、現状から掛け離れた自分の理想の言葉を発してみたりします。
それはそうなったらいいなという願望でもあると思うのですが、それを口にした時、とても気持ちがよかったりしますし、ワクワクしたり元気が出たりします。
人には「逆転の発想や!」とか言っておきながら、「なかなかそう考えられない」というのが人間です。
しかし、そんなことを本気で言ってみると、不思議と状況は変化し好転するのです。
思いも寄らないような方向転換をしていきます。
思っていなくても言ってしまっても良い方向になる事が有るのであれば、思うように努力して本気で良くなるイメージをしてどんどん公言して行った方が断然いいと思うのです。
それから何か困ったことや、問題や障害が自分の前に現れた時「史上最大のチャンス」と思うようにしています。
人間はそこそこ元気で身体が動いて、ちゃんと頭で考えられるのなら、どんなことがあっても大して悩むことは無いし、とにかく前へ1歩1歩踏みみ出せばいいと思っています。
そうしていると本当に問題や障害が楽しくなって来るし「こうなったら徹底的にワクワクする事を創ったろう!」と思います。
ちょうどその頃から自分のことを、「ワクワク創りプロデューサー」と思っています。