彼は3年前から(昔実家にいた頃も何ヶ月か)GAに通っているのですが、先日私もギャマノンに初めて参加してきました。
 
  私も3年前彼がGAに通い始める際に1度GAに一緒に参加させてもらったことがあります。依存症に苦しむ当事者の方々を前に好き勝手話をさせてもらいました… 
 当事者の方々の話はとても興味深くて面白くて(失礼かもしれませんが)、何よりも彼と同じことを皆さんが口々に語っていて、彼だけじゃないのか!という安心感があったことを覚えています。

  私自身がギャマノンに参加して、数日思い返してみて、1番行って良かったと思うのは、彼を責めずに済んだということです。今のところはそれが1番大きいです。もう1つはやはり、これまであったことを思うがまま話せたことです。第三者の生身の人間に聞いてもらえるというのは、落ち着きます。仲の良い友達にも話せることではないですし、ネットで好き勝手言っても誰が見てくれているのかもよく分からないので。素性は知らないけれども、同じ問題を持つ人達に話せてすっきりしました。
 
  私が一度だけ行った感覚で思ったのは、ギャマノンは、ギャンブル依存症者からなるべく手を離し、自分自身を大切に、自分の人生を歩ませるための手助けをするような場所ということです。それだけではないと思いますが、おおよその方向がそんなところにあると思いました。
  ですが、今の私には、そこらへんの感覚があんまり受け入れられませんでした。言いっぱなし、聞きっぱなしが原則であっても、その後皆さんと話した際に色々助言を頂いたのですが、何だか彼を否定された気持ちになってしまったのです。
  
  彼の借金が発覚したときに、彼が自分の預金を管理してくれと言ってきたのですが、それを甘えだと言われてしまいました。確かに甘えという見方もあるかもしれません。ですが、私にとってそれは進歩でした。借金があることを2年程隠されていたのですが、一文無しになりお金を貸してくれと言われることが多かったため、私はいつも彼に預金を管理させてくれと言っていました。それでも事あるごとにはぐらかされており、借金を告白してきたときに、彼から預金を管理してほしいと言ってきました。借金はもちろん肩代わりしておらず、彼自身の預金から毎回返済しています。私はその時に、彼がギャンブル依存症とやっと向き合い、どうにかしたいと思っているように感じたのです。すぐにその週に自分で近くのGAを調べて行き始めました。
  2度目の追加の借金が発覚したときの貸付自粛制度だってそうです。彼自身が自分で調べて申請したいと言ったのです。
  3度目の追加の借金が発覚したときはGPSをつけたのですが、それも私が言ったわけではありません。彼は自分でギャンブルをやめられる方法を必死で考えて、やめたいと思って行動におこしているのです。それを甘えだと、私たちの関係を、歴史を知らない人に安易に言われたくないと私は思いました。
  なので、管理することを何か1つでもやめてみたらと助言していただいたのですが、今はそのように動く気にはなれません。ただ、貴重な意見を頂いたと思いますし、しばらく経ってその意見が正しかったと思うときが来るのかもしれません。皆さんが経験を基に、私のためを思って言ってくれているということはよく分かりましたし、自分の考えで頑固になっている私に、新たな考えを与えてくれて、ありがたいと思っています。
  一度しか行っていないですし、まだ全然ギャマノンの良さを分かっていないと思うので、合わないかもしれないなという思いを抱えつつも何度か行ってみたいなとは思います。
独りよがりにならずに彼を支えていきたいです。
 

  同じ問題を抱えているといっても、一人一人は違いますし、依存症者との関係も違います。ギャマノンの考えを参考にしつつ、彼と私が両方とも楽に生きられる方法を探っていきたいなと思います。