電気自動車世界一周のシトロエン組、アントニンとザビエルのコンビが、テスラに遅れること9日で、ついにストラスブールにゴールした。昨日の時点ではニュルンベルクから動かず、やきもきしたが、どうやら追跡システムの故障が最後の最後で出たようである。

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これは出発時の様子
Photo By Electric Odyssey


2月12日にストラスブールを出発した二人は、各地(もちろん日本も)を駆け抜けて、9月24日、実に7ヶ月12日と当初予想されていた8ヶ月を少し短縮、しかも、走行距離は当初予定していた2万5千キロを超える2万6千365キロ走行し、これだけ走って二酸化炭素の排出貢献は、ガソリン車と比較して実に1350Kgもセーブする(発電時の二酸化炭素排出は含まず)という結果で締めくくることとなった。

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と、ここまで書いてもう一度おさらいしておくと、このクルマは三菱自動車の「iMiEV」のPSAでのOEMモデル「シトロエンC-ZERO」と言うモデルを、特にこれといった改造をせずに利用して世界一周に挑戦したわけで、ほとんど軽自動車と変わらないスペックでスピードも120キロ前後、フル充電における航続距離は150キロ前後(テスラは300キロ走れるだけのバッテリーを搭載しているので短縮が可能であった)と言うクルマで世界一周するわけだから、ある意味大冒険と言っていいだろう。

先にゴールしたテスラは、前述の通り、ロータスのエリーゼの骨格を元に大量のバッテリーとハイパワーのモーターを積んだスペシャルで、iMiEV5台分のプライスタグがついている車である。それでも世界一周をやってのけたのだから大したものである。

アメリカ大陸で充電に苦労し、もうだめだと思いかけたこともある。
日本の急速充電器に目を丸くしたこともある。
広島でデロリアンのEVに出会ったこともある。
中国で自然に翻弄されたこともある。
ロシアで家族の暖かさに触れたこともある。


その刻んでいった2万6千365キロは、彼等二人に取ってのかけがえのない最高のプレゼントだったと思う。

心から「おめでとう!」と言いたい。
そしてフランスだけでなく、欧州中、いや世界中に「電気自動車は元気に使えるんだよ!」と証明してください。

Xavier et Antonin
Around the World, Happy réaliser!