東洋一のカーマニア”改”

トラバントって知ってるかい?
昔東ドイツで粋に走りまわってたって言うぜ
今も世ん中荒れ放題
今の車にばっさり抜かれちまう
どっちも どっちもどっちも どっちも・・・


かつて、トラバントといえばベルリンの壁が崩壊したとき、東ドイツの人々がベルリンの壁を越えて西側に乗ってきた車として。東西ドイツ統合の象徴といわれた車で、その愛嬌のあるスタイリングから「トラビ」の愛称で人気となったものの、旧態然としたメカニズムのまま生産され続けていたため、統合後は西側の排出ガス基準を満たせず、生産が終了してしまいました。


東洋一のカーマニア”改” 東洋一のカーマニア”改”


そのトラバントが、電気自動車として復活しようとしています。
現在、トラバントの商標を持ち合わせている独の玩具メーカーであるヘルパ社が、今年のIAAフランクフルト・モーターショーに、小さなブースを構え発表会を行いました。


ブースに置かれた新生トラバント「トラバントnT」は、3ドアのコンパクトな2ボックスカーで、オリジナルのトラバントを現代的解釈で作り上げたスタイル。しかも、インテリアもその外見に負けず劣らず、モダンに作られ、かつてのトラバントにあったチープなイメージは微塵も感じられません。


東洋一のカーマニア”改” 東洋一のカーマニア”改”

トラバントnTのサイズは3950×1690×1500mm(全長×全幅×全高)と極めて取り回しやすい外形寸法に、1050kgという電気自動車としては軽量な部類に入る車重、そこにリチウムイオンバッテリーと出力47kWのモーターを積んだ電気自動車で、航続距離は160km、220V電源なら8時間で満充電と、性能面ではi-Mievとほぼ同じスペックで、2012年には発売できるという。 もしかすると、明電舎のコンポーネントを流用したものかもしれない。

個人的にはこういうコンパクトなサイズのEVコミューターが増えると、とても楽しいと思います。現代によみがえったトラビがヨーロッパを静かに闊歩する・・・想像しただけでワクワクします。