イタリア・モンツァ・・・ティフォシたちの住む森で行われたイタリアGPは、バリチェロの今期二勝目にしてブラウンGPのワンツーという、ブラウンGPには上出来のウィークエンドとなりました。


<フリー走行の不調は三味線だ、間違いない!(古!)>

(三味線を弾く) 口先で相手を巧みにだますこと。>くちじゃみせん

それにしても、このチームの戦略には「三味線を弾く」という手段が定番となっているようで、フリー走行中のバリチェロとバトンは2台ともタイムが伸びず、あわやまたしてもQ1でブラウンが敗退するのかと思いきや、予選でいきなりのポテンシャルアップと、本戦のワンツーフィニッシュって、一晩でどんだけパフォーマンスアップしてるんだ?このチームは?


つまりフリー走行で、他のチームを安心させるために、三味線を弾いて、予選で思いっきり言って予選上位をもぎ取り、本戦で勝つ・・・ブラウンの初期に見られた戦法ですが、ここまで来ると鮮やかというしかありません。


某所で、すでにフリー走行で沈んでいるブラウンの二台が拮抗したタイムで下位に沈んでいたので「これは三味線だ!」といっていたのですが、まさかほんとになろうとは・・・



<もはや三味線ではない!フォースインディアの快進撃>

もはやフォースインディアを「下位チーム」だとか「金持ちの道楽」などという人はいないだろう。と、言うよりも誰がここまでフォースインディアの快進撃を予想できただろう?サマー・バケーション後のフォースインディアは日に日にパフォーマンスアップしていき、さらにはチーム全体のモチベーションも上がってきている相乗効果に満ち満ちている。


しかも、オーナーのビジェイ・マルヤ氏は、フォースインディア株の上場をもくろんでおり、一介のレーシングチームという枠にとらわれないビジネスモデルとして、フォースインディアを成長させていく目論見のようである。


しかも、今レースから登場したヴィタントニオ・リウィッツィはチームのテストドライバーからの抜擢となり、フェラーリに移籍したジャンカルロ・フィジケラの代役としてもいい仕事をしたことは評価に値します。



<今回の「残念!(じゃらぁぁん:古!)」>

・ルイス・ハミルトン

今回のレースではレースラップ自体のパフォーマンスがあがらす「全部の周で予選をやってるようだ」といっていただけに、最後の最後でのクラッシュは心中いかばかりか?


・ロバート・クビサとBMWエンジン

ここのところ元気がないクビサと、すでに年間最大使用量である8基のエンジンをすべて使い切ってしまい、今後は予選・本戦では使用済みのエンジンを使って走らせるしかなくなってしまいます。中古エンジンを使うか?グリッド降格覚悟でおニューのエンジンを使うか?このさじ加減がむずかしいところです。


しかし、そんな中でクビサは、レッドブルと絡んでしまいポイントアップも望めないガマンの週末になってしまいました。


・レッドブル勢

ここもルノーエンジンの温存が急務となっており、パフォーマンスが大幅に劣っていたことは否めない事実。ベッテルはようやく1ポイントを稼ぐも、マーク・ウェーバーはクビサと絡んで0周リタイヤと、残り4戦戦わずして勝負ありか?と思わせる展開でした。


・日本勢

中嶋の10位を筆頭にグロック11位、トゥルーリは中嶋にプレッシャーをかけようとしてコースオフしてしまい14位と、見るべき点はまったくと言ってない。


何度も提案しているが、もう一度はっきり言います

トヨタはいつまで、トゥルーリを使い続けるのでしょう?

私なら、中嶋をトヨタに召還するか、グロック・小林可夢威のヤングタイガーコンビで来期は走ってみたほうがいいのではないかと思います。


と、言うわけで今シーズンのヨーロッパラウンドが終わり、残すはシンガポール市街地のナイトレース、鈴鹿に戻ってくる日本、インテルラゴスのブラジルと、最終戦は初開催のアブダビ・・・残り4戦でいかにポイントを稼ぐかでタイトルが決まっていきます。