山崎まさよしのギターサウンドが欲しい。
2年ほど前に友達に貸した山崎まさよしのライブDVDとスコアが返ってきた。
武道館での完全弾き語りライブで、彼のテクニックを存分に味わうことのできる作品だ。
これは名盤。
完全保存版だと思っている。
彼の歌に憧れ、ギターテクに憧れ、ギターサウンドに憧れ、
それ以来GibsonのSouthern Jumboが欲しくて欲しくてたまらない…。
あれからはや10年。
大学に入って初めてまともにエレアコをエレアコとして使うようになり、
そのサウンド作りに四苦八苦した。
どうやっても山崎のあのサザンジャンボの音にはならないのだ。
当時は今より知識が無く、YAMAHA CPX-10もGibson J-45も純正のままのピックアップで
JC120に直で繋いでいた。
それではやはりあの音にはならない。
今思えばピックアップのよしあしが一番アンプからの音に影響するとわかるのだが
その頃はそんな事はわからず
予算的に実現しやすい改革から行っていった。
弦を変えたり、ブリッジピンを変えたり…。
それらは所詮生音のニュアンスを変えるに過ぎず。
ようやく次のステップに行き着いたのは
エレアコ用のプリアンプだった。
YAMAHAのAG-Stomp。
サウンドは調整できるようになったのだが、まだまだサザンジャンボではない。
そしてその次がアンプだった。
やはりエレアコにはエレアコ用のアンプが必要だ。
Phill Jonesというベーシスト?が
音楽鑑賞用のスピーカーを研究開発していて、そのノウハウを生かして
楽器用のアンプを作ったらしい。
それのエレアコ用アンプ、CUB AG-100というものを購入してみたのだ。
すごい。
JCとはまったく違う。
余計な味付けがまったく無く、クリア。
このとき初めてエレアコ用アンプの偉大さと必要性を感じたのである。
しかし、しかし。
それではやっぱりサザンジャンボにはならない。
その後ネットで知ったのだが
山崎まさよしのサウンドは素人が実現できるものでは無い
(少なくとも僕一人では)
とわかった。
予算や知識の面でね。
やっぱり重要なのは最初に音を拾うシステムの問題なんですね。
その後方向転換し、今あるピックアップシステムでいかに生音に近づけるか、
弾き語りに適する音にするか、バンドで埋もれないようにするかを
模索している。
僕のエレアコ用アンプは出力的にバンドサウンドには向かず、
しばらく使わなくなってしまい
もっぱらミキサーにDIから直で繋ぐようになった。
クリア過ぎてピエゾ感が強調されてしまうけど、大きな出力が得られ、マイクノイズも無い。
CPX-10→AG-Stomp→(DI)→ミキサー というセッティングでしばらくやってきた。
もう音作りも限界かなーと思っていたのだが
最近新しい機材を導入して、新たな境地が見えてきた。
FISHMANのAuraペダル。
前に書いたので詳しい説明は省きますが、これがすばらしい。
だけどこうなると今度はミキサー直で扱いづらくなっちゃった。
フィードバックも多いし、バンドサウンドに対抗して音量を上げるとちょっとやっかい。
まぁやはり色々繋ぐと音は劇的に変わるけどリスクも大きいって事で。
それでしばらくぶりにエレアコアンプ引っ張り出してきたんだけど
これがいいみたい。
問題はこれをマイキングしたらどうなるかなんだよね。
次のライブで試してみようと思うけど。
ひとえにギター、エレアコといっても
その収音方法でいかようにも変わってしまう。
実に奥が深い。
CPX-10はさすがヤマハで扱いやすいので、ピックアップはこのままでいこうと思う。
でもJ-45の方はピックアップを変えたいな。
少しでも山崎サウンドに近づけるように。