2013年、当時94歳だったクララ・ガントさんは、ついに夫であるジョセフ・ガント一等軍曹の遺骨を受け取りました。彼は朝鮮戦争で行方不明となった、米陸軍の衛生兵でした。

ジョセフさんは1950年に捕虜となり、翌年、捕虜収容所で亡くなりました。60年以上にわたり、クララさんは夫の消息について確かな答えを得られないまま過ごしましたが、それでも夫への想いを抱き続けました。

彼女は再婚することを選ばず、夫の勲章を身近に置き、自らを常に「ガント夫人」と名乗っていました。

夫の遺体が国旗に包まれた棺でロサンゼルス国際空港に到着した際、クララさんは涙を流しながらその傍らに立ちました。彼女は、夫を無事に迎えられるまで長生きできたことに感謝の意を表しました。

63年という歳月を経て、夫はついに彼女のもとへ帰ってきたのです。

「別れ」で終わらない愛の物語もあります。そうした愛は時を超えて続き、やがて「家」へとたどり着くのです。