ベネズエラ野党候補、逮捕の危険にもかかわらず亡命申請せず=弁護士

2024年9月3日

Insider Paper

Brazil, Colombia, Mexico urge 'impartial verification' of Venezuela vote

ベネズエラの野党候補エドムンド・ゴンサレス・ウルティア氏は亡命を申請していないと国際社会が同氏が7月の大統領選挙に勝利したと主張したことを理由に発行された逮捕状を非難したため、同氏の弁護士は火曜日に明らかにした。 

 

ベネズエラ検察当局は月曜、裁判所がニコラス・マドゥロ大統領とその同盟者が選挙を盗んだとする野党側の主張に関連した「重大犯罪」に対するゴンサレス・ウルティア氏の逮捕状を承認したと発表した。 

 

7月28日の投票直後から潜伏しているゴンザレス・ウルティア氏は、捜査の一環として検察への出廷を求める3回の召喚状を無視していた。 

 

ホセ・ビセンテ・ハロ氏はカラカスのゴンザレス・ウルティアさんの自宅前で記者団に対し、「亡命は要請されていない」と語った。 

 

「それは家族やエドムンド・ゴンザレス・ウルティア氏によって提起されていない問題です。」 

 

この逮捕状は国際社会の反発を招き、米国、欧州連合、中南米9カ国がこれを全面的に拒否した。 

 

米国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は記者団に対し、米国とその同盟国は「不当な逮捕状」を非難したと語った。 

 

同氏は今回の行動を「武力で権力を維持しようとするマドゥロ氏の取り組みの一例にすぎない」と述べた。 

 

EU外交担当責任者のジョセップ・ボレル氏はXについて「私は逮捕状を断固として拒否する」と書いた。 

 

「反政府派や市民社会に対する弾圧や嫌がらせはもう十分だ。ベネズエラ国民の意志は尊重されなければならない。」 

 

アルゼンチン、コスタリカ、エクアドル、グアテマラ、パナマ、パラグアイ、ペルー、ドミニカ共和国、ウルグアイは、エクアドル外務省が発表した共同声明の中で「逮捕状を明確かつ絶対に拒否する」と述べた。   

 

– 議論の余地のある世論調査の結果 –   

 

ベネズエラの全国選挙評議会(CNE)は、その委員のほとんどが61歳のマドゥロ氏の支持者であり、同氏が3期6年で再選されると宣言したが、この結果には野党や国際社会の多くが異議を唱えている。 

 

野党は独自の投票所レベルの選挙結果を公表し、ゴンザレス・ウルティア氏が地滑り的に勝利したことを示しているとしている。 

 

これらの結果は、公務の「簒奪」、公文書の「偽造」、不服従の扇動、妨害行為、組織犯罪との「関与」を含む、75歳の元外交官に対する起訴の核心である。

 

そして「テロ」への資金提供者たち。 マドゥロ大統領は月曜、毎週のテレビ番組で「この国には法律や制度を超えた者はいない」と語った。 

 

米国とラテンアメリカの数カ国はベネズエラ野党の勝利主張を支持しているが、マドゥロ大統領に友好的なメキシコ、コロンビア、ブラジルは詳細な投票集計を見ずに公式結果を認めることを拒否している。 

 

CNEはハッカーがデータを破損したため記録を公開できないとしているが、観測筋はその証拠はないとしている。 

 

ゴンザレス・ウルティア氏は、出馬を禁止された後、土壇場で野党指導者マリア・コリーナ・マチャド氏に代わって投票に参加した。 

 

彼女もまた、マドゥロに対するいくつかの組織的な抗議活動を主導しているものの、投票後はほとんど姿を隠している。

 

– 米国が飛行機を拿捕 –   

 

マドゥロ大統領は、ゴンザレス・ウルティア氏とマチャド氏はともに「刑務所の中にいる」と述べ、勝利宣言後に自然発生的に起きた抗議活動で民間人25名と兵士2名が死亡したのは彼らのせいだと主張した。 

 

200人近くが負傷し、2,400人以上が逮捕された。 2013年に政権を握って以来、マドゥロ大統領は経済崩壊を主導し、GDPが10年間で80%急落する中、700万人以上のベネズエラ人が国外に避難した。 

 

先週、ベネズエラの大部分で停電が発生し、何時間も停電が続いたが、これは社会主義指導者を打倒する米国主導の陰謀による「妨害行為」だと政権側が主張したものだ。 

 

マドゥロ氏は、2018年の再選後に制裁が強化されたにもかかわらず、権力の座になんとかしがみついているが、これもまた数十カ国から見せかけとして無視されている。 

 

米国は月曜日、制裁違反を理由にマドゥロ大統領と側近が使用した航空機を押収した。 

 

米当局はドミニカ共和国で同機を奪取し、フロリダまで飛行させた。 

 

マドゥロ大統領はこの動きを「海賊行為」に等しいと非難した。