大気汚染により、1日あたり約2,000人の小児が死亡：報告書
2024年6月19日
Insider Paper
水曜日発表された報告書によると、大気汚染に関連する健康問題により、毎日約2,000人の子どもたちが命を落としている。大気汚染は現在、世界中で早期死亡の2番目に大きなリスク要因となっている。
米国に拠点を置く健康影響研究所の報告書によると、大気汚染への曝露により、2021年には810万人が死亡し、これは全死亡者の約12％にあたる。
つまり、大気汚染は喫煙や不健康な食生活を上回り、高血圧に次ぐ早死のリスク要因の第2位となった、と報告書は述べている。
小さな子供は特に大気汚染の影響を受けやすく、同研究所は国連児童基金（ユニセフ）と提携し、毎年「世界の空気の現状」報告書を発行しています。
報告書によると、大気汚染により5歳未満の70万人以上の子供たちが命を落としていることが明らかになった。
そのうち50万人以上の死亡原因は、主にアフリカとアジアで、石炭や薪、糞などの不衛生な燃料を使った屋内調理によるものだった。
「これらは、私たちが解決できると分かっている問題です」と、健康影響研究所のグローバルヘルス部門長であるパラヴィ・パント氏は AFP に語りました。
– 「次世代に深刻な影響」 –
報告書によると、世界のほぼすべての人が毎日、健康に悪影響を及ぼすレベルの空気汚染を吸っていることがわかった。
死亡の90%以上は、2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質（PM2.5）と呼ばれる大気汚染物質が原因であると報告書は述べています。
PM2.5を吸い込むと、肺がん、心臓病、脳卒中、糖尿病、その他のさまざまな健康問題にかかるリスクが高まることが分かっています。
この報告書は、こうした病気の発症率と大気汚染レベルとの関連性を明らかにすることを目的としていた。
しかし、「かなり厳しい」数字にもかかわらず、この報告書は依然として大気汚染の影響を過小評価している可能性がある、とパン氏は述べた。
大気汚染が脳の健康や神経変性疾患にどのような影響を与えるか、また暖房に固形燃料を使用した場合の影響については考慮されていなかったと彼女は説明しました。
また、この報告書では、オゾン汚染（人為的な気候変動により地球温暖化が進むと、オゾン汚染はさらに深刻化すると予想されている）が、2021年には約50万人の死亡原因となっていることが明らかになった。
「世界各地で、山火事、砂嵐、酷暑などの現象により、非常に短期間で深刻な大気汚染が発生することが増えている」とパン氏は述べました。
気候変動と大気汚染には「非常に似た解決策」がある。特に温室効果ガスの排出量を削減することが重要だと彼女は付け加えた。
また、屋内での調理に汚れた固形燃料を使用することについても、中国がこの分野において大幅な改善を遂げたことを例に挙げ、パン氏は、もっとできることがあると述べた。
20 億人以上が、室内で基本的なコンロや焚き火を使って調理し、有害な煙を吸っています。
よりクリーンな調理器具の利用により、大気汚染に関連する問題により命を落とす幼児の割合は、2000年以降50％以上減少したと報告書は述べている。
5月、国際エネルギー機関は、より致死性の低い調理方法へのアクセスを改善するために、各国政府と企業から22億ドルの寄付が約束されたと発表した。
水曜日に発表された報告書は、米国に拠点を置く Institute For Health Metrics and Evaluation が実施した Global Burden of Disease 調査から、200 以上の国と地域をカバーするデータを使用しています。
「大気汚染による健康被害が原因で、毎日約2,000人の5歳未満の子どもが命を落としています」とユニセフのキティ・ファン・デル・ヘイデン氏は声明で述べました。
「私たちの無策は、次世代に深刻な影響を及ぼしています。」