ファストフード企業6社が51カ月で77.4％値上げし、同期間のインフレ率21.5％を上回った。
2024年5月28日
Natural News
『ザ・ストリート』紙の最新レポートによると、アメリカのファストフード企業6社が51ヶ月の間に77.4％の値上げを行い、同時期のインフレ率を大きく上回っていることが明らかになった。
労働統計局のインフレ計算機によると、2019年12月から2024年3月までの全体のインフレ率は約21.5％である。
過去5年間、大手ファーストフードチェーンの人気商品の価格が急騰していることが分析で明らかになっている。例えば、バーガーキングでは、ワッパーが4.19ドルから7.79ドルと85.9％上昇し、ベーコンダブルチーズバーガーは2.29ドルから4.99ドルと117.9％高騰した。バーガーキング5商品の平均値上げ率は85.7％だった。
マクドナルドの値上げ幅が最も激しかったのはチーズバーガーで、1ドルから3.15ドルへと215％という驚異的な値上げを記録した。In-N-Outのダブルダブルバーガーは3.45ドルから5.65ドルへ、63.8％の値上げとなった。
タコベルの価格も急上昇し、ビーフ5層ブリトーが1.69ドルから3.69ドルに118.3％の値上げとなった。タコベルの平均値上げ率は57.4％だった。ジャック・イン・ザ・ボックスは最もインフレの影響が少なく、平均45％の値上げだった。特筆すべきは、タコス2個が0.99ドルのままで、値上げがなかったことだ。チックフィラの平均値上げ率は80.1％で、デラックス・チキン・サンドイッチは3.65ドルから6.55ドルへと79.5％の値上げとなった。
全体として、分析した6店舗の価格は2019年12月から2024年の間に平均77.4％上昇した。
現在「ファストフレーション」として知られるこの現象は、ファストフード店における桁外れのインフレを指す。ファストフード店は歴史的に、限られた予算で食事をする勤労者により良いサービスを提供するため、低価格を維持することを目指していた。消費者は、ドライブスルーでのこの超大型価格に気づき、不満を抱いている。ドライブスルーはもはや、かつてのような価値ある脂っこい砦ではないのだ。(関連記事 BIDENFLATION：アメリカの飢餓が急増、食料が高すぎて多くの家庭が買えなくなる)
ファストフード企業は、収益性を維持するために顧客と中途半端に会う
これに伴い、ファストフードの売上は低迷しており、消費者は便利な食事に代わる選択肢を求めている。
その対応策として、タコ・ベルは3ドル以下のメニュー「クラビングス」を打ち出し、現在では取引の約3分の1を占めるまでになった。これにより、タコベルは利益を維持し、メニュー価格が上がってもクランチラップの売上を伸ばすことができた。
「この業界では、低所得者層の消費が落ち込んでいます」と、ヤム・ブランズのデビッド・ギブスCEOは言う！タコベルの親会社であるYum! 「タコ・ベルではそのような現象は見られない」。
同様に、マクドナルドは5ドルのバリューメニューを導入し、ウェンディーズは3ドルの朝食キャンペーンを開始した。どちらも期間限定である。さらに、米国内のマクドナルドの約90％の店舗では、引き続き4ドルのミールディールを提供している。ファストフード各社はまた、モバイルアプリを活用して、登録時に低価格または無料商品を含むロイヤルティプログラムで顧客を引き付けている。
「マクドナルドが有意義な価値を提供し、全国的な広告を通じてそれを伝えることが、お客様にとってどれほど大きな意味を持つか、私たちは知っています」と米国マクドナルドは述べている。「それはマクドナルドの創業当初からそうであり、今日ほど重要なことはありません」。
これにより、マクドナルドのレストランの利益率はパンデミック前のレベルに戻った。しかしその後、ケンプチンスキー氏は、ハンバーガーやバンズ、包み紙などの食材のコストは下がっても、賃金の上昇が価格を押し上げ続けていることも明らかにした。