屋根にソーラーパネルを設置したい人はほとんどいない - しかし、まもなくEUの義務になる
2024年4月25日
FRONTNIEUWS
短期間のトレンドの後、EUでは屋根上太陽光発電に対する住宅所有者の関心が急激に冷え込んでいる。ブリュッセルからの答えは、強制的な指令である。年後には、ほとんどすべての屋根がソーラーパネルで覆われることになるだろう。
最近、EUの「グリーン・ディール」の一環として、いわゆるEPBD指令が欧州議会と欧州連合理事会の両方で承認された。気候変動への脅威を背景に、この指令は不動産セクターからの排出を削減するため、建物のエネルギー使用に関する広範な要件を定めている、とマッツ・ダーゲルリンドは書いている。
数ある要件のひとつは、ほぼすべての建物にソーラーパネル付きの屋根を設置しなければならないというものだ。5年もすれば、瓦、防水シート、金属板、芝生は過去のものとなるだろう。
公共施設から住宅へ
この指令によれば、大規模な公共建築物が最初に建設される。新築住宅を建てようとしている個人は、太陽光発電義務に最初に直面することになるが、既存の住宅所有者は少し長い猶予期間を得られるかもしれない。
お得に家を建てるには、日照時間の長い自由な場所に家を建てることをお勧めする。そうでなければ、高くつくことになる。
スウェーデンでこの指令の実施を担当する気候・ビジネス省のトビアス・ワラ事務次官は、「これは戸建て住宅だけでなく、平屋にも適用されます」とDNに説明した。
不明瞭な表現が免除を与える可能性
指令によれば、「技術的に適切で、経済的・機能的に実現可能」でなければならない。そうでなければ、適用除外が認められる。スウェーデンは通常、この種の指令を過剰に実施しており、スウェーデンの住宅所有者は、指令を回避しようとする者にとって針の穴が小さくなるという事実に備える必要がある、と同教授は述べている。
この指令が2026年春にスウェーデンで施行されたときに、どの程度小さくなるかはまだわからない。この文言をどの程度厳格に解釈すべきか、あるいは寛大に解釈すべきかは「分析する必要がある」とトビアス・ワラは言う。
送電網の安定性の問題
国家レベルでは、この種の太陽エネルギーの大量導入は、送電網の安定性に問題を引き起こすかもしれない。電力ミックスに占める太陽光発電の割合が大幅に増加し、雲量によって大きく変動するため、それを補うことが課題となる。
スウェーデンや他のEU諸国がこの問題をどのように解決するのか、今日、意思決定者は答えることができない。それを解決するのは技術者たちである。
太陽光発電業界でさえ、まったく前向きではない。
家庭の所有者は、明らかな理由からそれなりに熱心なはずだが、太陽光発電産業でさえ、この義務化指令に全面的に賛成しているわけではない。電力の "酸っぱい価格 "は当初、多くの住宅所有者に自家発電の太陽光発電への投資を促したが、2023年まで続いたブームは現在沈静化している。
2024年までに、太陽光発電システムの設置数は半減すると予想されている。しかし、市場原理を無視するというEUのコミットメントがそれを変えるという考えだ。
「好転するはずです」と、スウェーデン太陽エネルギー協会のアンナ・ヴェルナーCEOはDNに語った。
同時に、ヴェルナー氏はこの指令の全体主義的な匂いに全面的に賛成しているわけではない。「EUが、EU市民に対して設備の購入を強制するのではなく、EU市民を奨励することに重点を置いていれば、もっと良かったでしょう」と彼女は言う。
「各家庭の所有者が消費する電力量と同量の電力を生産しなければならないような要件にしたほうが、より賢明だったでしょう。そうすれば、屋根やファサード、土地にソーラーパネルを設置したり、太陽光発電所や風力発電所の株主になったりすることもできたでしょう」と彼女は言う。