ドバイの空港と道路は依然として洪水に見舞われ、回復が遅れている
2024年4月18日
Insider Paper
世界有数の繁華街であるドバイの空港は、記録的な大雨が砂漠のアラブ首長国連邦を濡らした後、木曜日に3日連続で大混乱に見舞われた。
ドバイの国営フラッグシップ航空会社であるエミレーツ航空と姉妹航空会社のフライドバイは、数千人の遅延乗客が空港を埋め尽くした水曜日に、乗客に近寄らないよう伝えた後、チェックインを再開した。
ドバイ空港のポール・グリフィス最高経営責任者（CEO）はAFP通信に対し、国際線旅客数が最も多い同空港は、24時間以内に「平常に近い状態」を取り戻したいと語った。
集中豪雨により、中東の金融の中心地であるドバイの住宅、モール、オフィス、高速道路などが浸水し、火曜日と水曜日に1,244便がキャンセルされ、41便が迂回した。
暴風雨から2日後の木曜日も交通渋滞は深刻で、少なくとも1本の主要道路が完全に水でふさがれ、複数の交差点が洪水で寸断された。
気候の専門家は、75年前の記録開始以来UAEで最も激しい雨は、地球温暖化による変化と一致していると述べている。
エンジニアリング・コンサルタント会社Buro Happoldのアソシエイト・ディレクターであり、英国のシンクタンクChatham Houseのアソシエイト・フェローでもあるKarim Elgendy氏は、AFP通信にこう語った。
「降雨のばらつきが大きくなり、極端な現象が増え、干ばつが増え、雨が降ったときの強度が増すことが予想される」。
- 深い苦悩
ドバイ空港は、置き去りにされた旅行者たちがフライトに関する情報を求めて押し寄せる混沌とした光景を目の当たりにした。
エミレーツ航空とフライドバイがチェックインを再開しても、空港のウェブサイトには200以上の出発便が遅延またはキャンセルと表示されていた。
グリフィスは、空港を完全に機能させることは「困難」であり、物資やスタッフも冠水した道路で足止めを食らっていると述べた。
「すべての道路が封鎖されていたため、物資や人、そしてスケジュールの回復に必要なすべてのものを空港に運ぶことは、大きな挑戦でした」と彼はインタビューで語った。
「私たちが提供できたカスタマーケアのレベルが、お客さまに与えた影響を少しでも軽減できることを願っています。しかし、私たちが引き起こしたすべての混乱と懸念に深く心を痛めていることは明らかです」と付け加えた。
ある老夫婦のブリスベンからの14時間のフライトは、火曜日に迂回され、24時間かかった。
「せっかくの休暇の始まりなのに、家に帰りたい気分です。どうしたらいいのかもわかりません」と、72歳のジュリーは涙ながらにAFPに語った。
「閑散とした飛行場に飛行機が着陸したとき、ターミナルもなく、他の飛行機もなかったので、テロリストにハイジャックされたのかと思いました」と、彼女は苗字を名乗らずに付け加えた。
- 間に合わせのフェリー
学校や官公庁は来週まで休みになったが、交通は道路に戻り、高速道路を逆走するドライバーもいた。
スーパーマーケットでは、配達物が届かず棚が空っぽになり、小売店の店員は家に帰れないため、一晩泊まったり、ホテルで寝泊まりしなければならなかったという。
「私たちは働いていますが、問題はチキンが届かないことです」と、チキンもフライドポテトも陳列されていないチキンレストランの従業員は言った。
「洪水で配達が来ないんです」。
アルジャン地区では、ある男性がカヌーで浸水した道路を渡っていた。
タクシーは予約も呼び寄せも困難なため、自家用車の運転手たちが人々の列で停車し、高額で乗車を提供していた。
イギリス人旅行者のクリス・モス（30歳）は、空港に到着し、紛失した荷物を探そうとしてタクシーを探した一人だった。
「私たちが到着したとき、手荷物エリアは荷物でいっぱいでしたが、私の荷物はどこにも見当たりませんでした」とモスは言った。
手荷物エリアが水浸しになり、荷物を降ろすことができなかったからだ。