英国水路の汚水が魚にコカイン、避妊薬、抗うつ薬を残留させる。

2024年4月1日

The National Pulse

英国のラングストーン港で、地元の処理場から溢れ出た汚水が数種の魚類に影響を与えている。海洋生物学者のアレックス・フォードによれば、ハンプシャーの海岸に位置する港で発見されたさまざまな海洋生物種には、避妊薬、抗うつ剤、コカインなどの残留物が蓄積していることが判明したという。ポーツマス大学の教授であるフォードは、下水が国内の水路に与える影響に関する政府研究を主導した。全国各地の港湾やその他の水路では、処理場が廃棄物の量を処理しきれず、下水の溢流を経験している。その結果、これらの処理場では、余分なし尿を直接近くの海に流している。

 

政府の環境庁によると、2023年の英国では下水の流出と溢流が過去最高を記録した。同庁の報告書によると、処理場は昨年、近隣の水路に生ごみを360万時間以上放流し、放流時間数は2022年の2倍になった。廃棄物処理施設は、2023年の大雨が国の下水システムを浸水させたとしている。余分な水は雨水排水管の逆流を引き起こし、廃棄物が人々の家に逆流するのを防ぐための緊急放流を引き起こした。しかし政府は、処理会社が緊急放流を悪用し、乾燥した日でも地元の水路に廃棄物を投棄している証拠があるという。