Covid-19感染に対するCOFFEEの威力を明らかにする研究結果
2024年2月22日
Natural News
武漢コロナウイルス（Covid-19）感染に、ホット一杯のコーヒーが効くとは誰が考えただろうか？実際、2つの研究がこの病原体に対するコーヒーの威力を示している。
昨年11月に『Cell & Bioscience』誌に発表された最初の研究では、SARS-CoV-2の異なる株によって引き起こされるCOVID-19感染を抑制するには、毎日約1〜2杯のコーヒーを飲むだけで十分であることがわかった。特に、コーヒーの摂取は、SARS-CoV-2のオリジナル株とそれに続く変異株（B117アルファ株、B16172デルタ株、B11529オミクロン株）による感染に効果があることがわかった。
台湾の研究者たちは、スーパーマーケットで挽いたコーヒー、インスタントコーヒー、カフェインレスの3種類のコーヒーを購入し、Covid-19感染を撃退するコーヒーの能力を調べた。その結果、どの種類のコーヒーにも細胞内のウイルス感染を抑制する能力があることがわかった。
また、ミルクや砂糖を加えてもコーヒーの抗ウイルス作用には影響しないこともわかった。カフェインレスコーヒーでさえ、「SARS-CoV-2感染を阻止する能力を有しており、カフェインに敏感な人々にとって重要である」という。さらに、コーヒーがSARS-CoV-2感染を抑制する最適な時間帯は、飲んだ後6時間以内であることを論文で述べている。(関連記事：コーヒーにミルクを加えると炎症に効くという研究結果)
https://www.naturalnews.com/2023-02-13-adding-milk-to-coffee-helps-fight-inflammation.html.
研究者らによると、コーヒーがヒト細胞をSARS-CoV-2感染から守る方法は2つある。第一に、コーヒーに含まれる化合物が、ヒト細胞のアンジオテンシン変換酵素2（ACE2）と結合するスパイクタンパク質の能力を阻害する。次に、膜貫通型セリンプロテアーゼ2（TMPRSS2）とカテプシンL（CTSL）の活性を低下させる。
「カフェインレスコーヒーだけでなく、毎日1～2杯のコーヒーを飲むことは、野生型、α型、δ型、ο型などのSARS-CoV-2感染を減少させる可能性があります」と研究者らは結論づけた。
コーヒーの葉にも抗ウイルス作用がある
台湾の同じ研究チームによる別の研究では、SARS-CoV-2感染に対処するコフィア・アラビカの葉の能力に焦点が当てられている。2022年7月にInternational Journal of Biological Sciences誌に発表された彼らの先行研究では、C. arabicaの葉がCovid-19とその様々な株の背後にある病原体のヒト細胞への侵入を抑制できることを発見した。
これは、アラビカ種の葉の抽出物には、コーヒー豆にも含まれるいくつかの植物化学物質が含まれているためである。クロロゲン酸、カフェイン、キナ酸、マンギフェリンなどである。これらは、ウイルスのスパイクタンパク質がヒト細胞のACE2受容体と結合するのを妨げ、TMPRSS2の活性を低下させることによって感染を阻害する。
台湾の番組『健康1＋1』に出演した国立台湾大学医学部の張金健名誉教授は、コーヒーの効能について解説した。コーヒーに関する長年の研究経験を持つ同教授は、コーヒーを毎日飲むことで炎症が緩和され、免疫力が高まり、心血管疾患やガンのリスクが低減すると述べた。
チャン教授によれば、コーヒーと長寿との関連は、コーヒーに含まれる様々な生理活性化合物、つまり抗ウイルス作用に寄与しているのと同じ化合物に関係しているという。クロロゲン酸、カフェ酸、トリゴネリン、カフェストール、メラノイジンなどの化合物は焙煎の過程で生成され、ある程度の抗酸化作用を示す。
同教授はまた、コーヒーがうつ病に効果があることを、2つのメカニズムを挙げて指摘した。第一に、コーヒーは腸内の善玉菌の個体数を増加させ、善玉菌の個体数の増加は睡眠の質の向上に寄与する。第二に、コーヒー豆の香りが体内で快感ホルモンの分泌を促し、全体的な幸福感を高める。
チャンは、主に消化器系への潜在的な影響を緩和するために、ミルクを加えてコーヒーを飲むと話した。しかし、新しい研究では、ミルクを加えたコーヒーは、ミルクに含まれるシステインがコーヒーのポリフェノールと結合し、飲み物の抗炎症活性を高めるため、より大きな効果をもたらすことがわかった。
しかし、教授はコーヒーに乳製品以外のクリーマーや砂糖を加えることは避けるようアドバイスした。乳製品以外のクリーマーには主に体に良くないトランス脂肪酸が含まれており、砂糖は不必要なカロリーを摂取する可能性がある。
