この間の稽古では曽我先輩のお友達で会津農林高校ー東京農業大学に進んだ相撲部の宮城さんが新潟市相撲教室の練習に参加してくれました。

 

 小学生中学生は警戒心MAXで最初あたりをお願いする時、躊躇する様子もありました。しかし、あたりをパンチングマシーンに行うパンチに例えたりする新鮮さ、わかりやすさがあり稽古の終わりには少し距離が近くなったように感じました。伝えよう、強くなってほしいという気持ちを相撲教室の生徒たちは敏感に察知すると思います。その気持ちのある言葉だったからさらにわかりやすかったのだと感じました。

 

 四股やすり足、いっちょ押しの時の受ける姿勢で腰の入れ方など「やっぱりちがう」と思わせるものでした。何が素人と違うのか明確に指摘できるところから雰囲気ややりなれている感覚、力の抜き方など相撲を長年してきたようなそぶりでした。

 

 

 福島県の選手で私も何度か福島の選手と対戦したことがあります。高校三年生の時淡路島の洲本市で福島県の志賀選手と対戦して負けてました。その時の監督佐々木悟監督から試合前に「俺の後輩が教えている選手だから絶対負けるな」「農大に進学が決まっているらしい」といわれました。

 

 相撲の上位大会で戦ったことのある選手が何人かいて今でも覚えています。今回のように話のきっかけになるようなこともあります。

 

 高校の時の監督であった佐々木監督はそれまで高校の監督は行っていませんでした。高校の大会に行くのは佐々木監督が選手だった時ぶりだったと思います。しかし監督はほかのチームの監督と話をしています。大学時代の相撲部仲間や対戦していた選手が監督・コーチ・顧問としてその全国大会に集まっていました。相撲へのまじめな取り組みやその姿勢から信頼され人が集まっていたのだと感じました。

 

 相撲での関係はほかの人が獲得しえない素敵な関係です。高校の時の経験が少し生きたと感じ、相撲の関係の尊さを再確認。私自身もまた気合を入れなおすきっかけになった稽古でした。