最近、民間手技療法を行っている同業者でカイロを批判するブログを見かける。
腰痛でカイロを受けたら無理に腰をひねられて余計ひどくなったとか、
首をバキバキっとされて次の日に首が回らなくなった、とか。
そして、
不調は筋肉の拘縮が原因なのに関節をバキバキやっている。
バキバキされれば具合を悪化させてしまう場合がある。
無知は怖い。
などの言いようである。
ソフトに筋肉にアプローチする民間手技療法者にそのような批判が多い。
そして自分はソフトだから安全、安心、怖くない。と。
首が歪んでいると見れば首を、
腰が歪んでいると見れば腰をバキバキするのがカイロプラクティックではない。
それを知らずにカイロを批判するのは残念である。
カイロプラクティックは関節にアプローチするが関節の正常可動範囲内での矯正となる。
関節の正常範囲内での矯正なのだから、筋肉を必要以上に引っ張って筋繊維を痛めたりしない。
ピンポイントで狙った一つの関節の方向を定めて矯正するので、大雑把にバキバキと鳴らない。
関節一箇所を矯正するのだからせいぜい鳴ってもバキッ!である。
首だって矯正時はひねらない。固定して後ろから前に素早く小さく押すだけである。
決してグキグキっと捻っていない。
もちろん細心の注意を払って矯正を行い、矯正後は必ず矯正した関節の動きがどうなったか確認する。
やりっ放しではないのである。
つまり、カイロでボキボキされて余計悪くなった、と批判されている方の受けた施術はカイロプラクティックではないのである。
カイロプラクティックでないものを受けてカイロを批判されるのはとても残念である。
そもそも、カイロプラクティックは骨や筋肉の悪い所を直しているのではない。
神経系を診ているのである。
だから単にズレている骨を矯正しているのではない。
背骨を通って全身に張り巡らされている神経に影響を与えている脊椎を矯正しているのである。
神経ネットワークの滞りにより身体の恒常性機能を妨げているのはどの椎骨か?
それを探して矯正しているのである。この矯正をアジャストメントと言う。
身体の恒常性機能を回復させて、本人の能力で不調を解消できるようにするのがカイロプラクティックである。
背骨から出ている神経の状態に合わせて矯正しているのだから、当然そのための検査器具なども使っている。ナーブスコープやタイトロンC3000(C5000)という器具などである。
現在カイロを名乗る院が沢山あるが、カイロと名乗っているからカイロが受けられるとは限らないのである。
バキバキするからカイロではないのである。
一般の方はまだしも、カイロと整体を一緒にして同じと考え批判する同業者は、それこそ無知である。
批判する前によく調べて欲しい。