EUREKA会議スター


EUREKA会議は、

子ども達のトラブルを解決するために

子ども達で話し合ったり、

やりたいことを決めたりする時間です。


多数決はとりません。


議題は、会議までに、ボックスに誰でも

入れることができます。

1週間に2〜3コマ(一コマ30分)あります。


これまでに、いろいろなことが

EUREKA会議で決まりました。


例えば、

今年、どんな行事がやりたいか。

入学式や誕生会の内容。

仕事の分担表(記録や司会などの係)。

ロッカー作りのペア決め。

など。

あらゆることが、EUREKA会議で決まっていきます。


おもしろいものでは、

水曜日のお弁当の日は、お菓子は自由に好きなだけ持ってきても良い。友達にあげてもよい。

おもちゃを持ってきてもよい。

フリマのお小遣いの金額は無制限。など。



EUREKA会議には、

議題によって「参加する」、「参加しない」を

選ぶことができます。

参加しなかった場合は、

決まった事に文句は言えません。

ただし、自分が関係する議題の時は強制参加です。



子ども達の中には、時間がかかることや、

意見の違いを埋められず、

何度も同じ内容で話すこともあるため、

EUREKA会議が嫌いと言う子もいますえー



でも、昨年に比べて、会議らしくなってきたし、

板書や記録が上達したなーと思います。


入学時には、

小さな声で自信なさそうにパスをしていた子も、

自分の意見をしっかり伝えることができるようになりました。



6月20日金曜日のEUREKA会議内容は、

「テーマ学習の参加の仕方について」です。


EUREKAでは、

子どもの主体性を重視しており、

テーマ学習も

参加しない場合の選択肢は示されていますが、

参加する、参加しないを選べます。

※テーマ学習は、スタッフが内容を決め子どもたちが探求する時間で、現在は食と命の学習をしています。



前日から

段ボールの家づくりプロジェクトに夢中になっている男子チームと女子チーム。

テーマ学習をやらない選択、ほぼ全員。


「食のテーマ学習始めるよ〜」

と声を掛け、テレビにスライドを写しても、

だーれも集まらない。


準備に3時間もかけたのにーえーん

大人に全く忖度してくれず、

自分の興味関心がないことには

見向きもしない態度は、

むしろ、清々しい。


「今日は講義中心で調理じゃなかったからなー。

今は、段ボール工作が楽しいんだなー悲しい

とあきらめました。



でも、テーマ学習は子ども達に必要な学びなので、

EUREKA会議の議題にあげられました。

外部講師を呼ぶ場合もあるので、

最初から参加しない選択をするのは駄目なのでは?

とMimi校長から意見が出たのです。


「最初の15分は全員出る。」

「外部講師の時は出る。」

などと意見が出ます。


「でも、15分で内容がわかる?」

「スタッフも時間をかけて準備しているのに、

でないの?」

結局、意見がまとまらず、時間切れ。

議題は、次回に持ち越されました。



公立の学校では、

カリキュラムは当然やるべきもので、

子ども達の選べることではありません。


テーマ学習については、正直私も、

「話し合う必要あるのだろうか?」と思います。



でも、一見当たり前のことも、

それは大人の目線なのかな?

子どもは本来、

EUREKAの子ども達と同じ、

自由で感情豊かな生き物なのではないかな?

と思います。



丁寧にロールプレイをしたりして

自分が納得するまでみんなで話し合うことは、

学校でしかできないこと。


今は自分の意見の伝え方や決まる内容も

未熟な部分は多いものの、


他者との違いや他人の気持ちがわかり、

自分のしたいこととの折り合いをつける

話し合いの積み重ねは、

将来どんな人とも対話できるようになるための

練習になるのだろうなーと思います。


テーマ学習はやらない選択の男子チーム


時間はかかるけれど、

次回のEUREKA会議では、

テーマ学習の意義を知り、

自分たちの気持ちと

やったらいいこととの

折り合いをつけてほしいなーと思います。