創造

この言葉の意味は深いのです。

真っ白なキャンバスに向かう画家

何も音が無い、作曲前の無音を

感じる音楽家。

そう、芸術家というものは

無の前に佇み

遂には最初の一筆を...

最初の一音を... 堪らず

成す者達なんです。

 

最初の一筆は有限の始まりなのです。

更なる一筆で有限の度合いは増します。

 

最初の一音で何かが始まり

次の一音で限られてくるのです。

 

塗り重ねられる絵の具..

 

重奏する楽音...

 

そして有限に有限を練り混ぜた結果

 

絵は完成し

 

音楽は終わるのです

 

芸術家は無限の中から

有限を作り上げる人達なのです。

 

哲学的に言えば

無から有を作り上げるのです。

 

有難い という言葉があります。

 

これは本来は無かったものが・・

 

素晴らしき物が

無の世界から生じた事に対する驚き

 

喜び  嬉しさ  尊さ 

 

これらを表す言葉です。

 

こんなものは滅多にあるものではない。

 

そんな感覚です。

 

有り難き絵画

 

有り難き音楽

 

そういうのを体験したいものです。