これは小笠で持ち込まれた透明のボディケースの中にカラフルなLED電飾や飾りの歯車列の付いたミステリー走行する車。電源スイッチは、3ポジションで「OFF-電飾のみー電飾+走行」になっているが、電飾は点くが、動かないというもの。
家で分解すると、ネジ頭の十字溝が少し潰れた様な跡が有り、どうやら家で誰かが分解した様で、嫌な予感。分解を進めて行くと、案の定、2か所車体からのボス部が破断し、ネジが空回りしていた。
 車が動かない原因はモーターにあり、指で回しても明らかに回転が固く、電池3本では回らない。エンドキャップを外して回転子を取り出しても、コンミテータ―が少し汚れている程度だった。しかしケース側もエンドキャップ側も、それぞれで回転が固く、清掃しても変わらない。軸に対し穴径が合っていないようで、φ2mmドリルで両方を浚って、ようやくスムーズに回る様になった。以前にも同じ経験があるが、マブチモーターFA-130RA擬きの某国製モーターなので、膨潤等の経時変化で固くなっていた様だ。折れたネジのボスは、ホッチキスの針をカットし、溶着用コテで樹脂中に埋め込み、上からミシン糸を巻き付け、更にエポキシ接着剤を塗布して、固定した。
最後に、組上げてミステリー走行で動く事を確認して修理完了