これは掛川児童館の備品で、中の通路が外れて遊べないので、直して欲しいと頼まれたパープレクサス ルーキー。色々と雑用もあって、このおもちゃは過去に何回か経験があるので、延ばし延ばしで着手していなかったが、ブログに載せた過去の修理事例でコメントを求められ、実際に分解しながら回答した。
修理は、紫色のリング状の帯を上下に分割する事が必要で、ここは接着されているので、時計オープナーやピック、マイナスドライバー等を使って上下に割って中の迷路本体を取り出すことに。今回は、組み立てを考慮し2~3cm程を剥がさずに、透明半球状のカバーを上下に口を拡げた状態で、中の迷路を取り出した。

 

外れていた部品は、迷路途中にあるシーソーの様な動きで、金属ボールを受け渡す箇所だった。外れているだけなので、支点部分の両サイド迷路を押し広げて、元の位置に戻す事ができた。ただ、この周辺の迷路も、リベットで止めてある箇所がはずれて、大きくズレていたり、接着部分が剥がれているような異常が、何箇所も有り、それらも元に戻すとともに、接着した。

 

最後に球体の中に戻し、先程に割った紫色のリング状帯に接着剤を塗布して、バイス、播金や洗濯ばさみで固定、硬化させて、修理完了。

今回の製品は、以前に修理した2個より、明らかに難易度の高い立体迷路。これをゴールするのは、至難の業と思える。今回の外れたり・剥がれた個所は透明ドーム内に有り、触れることはできない箇所に有る。普通に遊んでいれば、壊れない箇所なので、推定だがこれに挑戦していた子供が、余りもの難しさに、最後に頭にきて投げたか、叩いた可能性がある。児童館の備品としては、少々難しすぎるおもちゃの様で、何度トライしてみても、途中で必ず失敗した。