これはおもちゃではなく、古くなって鳴らなくなり、長い間、台所に下がっているだけになっていた、おもちゃの様なキッチンタイマーの修理です。
35年ほど前のNationalの製品で、鳴らなくなってからは使われず、デジタル式タイマーにとって代わられ、捨てる予定だったタイマー。小さい頃に目覚まし時計を分解したが、いくらやっても元に戻せなかった時計に対するトラウマがあり、触りたくない機械の代表品。それで今まで手を付けなかったが、デジタル式と違い、アバウトな時間は、セットが簡単なアナログ式のメリットも有り、ダメもとでトライしてみた。
今回、表示板の方から分解して行ってギヤ類を外すと、最下段の基板に付いている小さな端子等の部品が油汚れによる変色が見られた。ジュラコン樹脂と思われるギヤ類は問題ないのに、銅部品のみ何故か変色している。この汚れた基板や部品の接点を、アルコールを使って清掃、一部は目の細かいサンドペーパーで磨いて、電気的な導通を改善した。

これで元の状態に組上げてみると、動きや0点での警報音が回復した。長年、台所の厳しい油煙環境に有った事で、松下電器の製品でも、不調になっていた様だ。これでまた暫くは使えそうだ。