掛川で、孫のために買った電動バイクが、その後に産まれた下の孫にも使って貰おうとしたら、全く動かないと持ち込まれた。依頼者と一緒に、その場で確認すると、

 ①6Vの鉛バッテリーが消耗劣化(家で確認し充電できず)

 ②単三3個用の電池ボックスが酷く腐食。一部は電極板が腐食欠損

 ③スピーカーのマグネットが脱落

している。この中で鉛バッテリーの交換は高額な修理費になる事、廃棄処理も持ち主にお願いする事を了承して頂いて入院となった。

バッテリーはいつもの秋月電子に手配したが、送料の500円は以前と変わっていないものの、製品単価は昨年手配した時と比べて250円値上がりし、950円になっていた。値上がり幅が大きすぎると思うが、半導体等のパーツ類と違い、買い溜めしてストック出来ない品物だけに、その時の値段で手配し負担して貰うしかない。
古いバッテリーには、隠し蓋で上枠がネジ止めされており、上枠には出力と充電に使う電源コネクタがセットされており残す必要が有る。更に電池のファストン端子に直半田付で過電流ブレーカーがセットされていた。ブレーカーも必要なので、秋月から購入したファストン端子メスを使い配線接続で、上枠に丁度良い凹があり、そこに収まった。

今までバッテリーの隅にネジ止めで固定されていた上枠は、新しい秋月品では密封性を損ねる恐れがあり、ネジ止めはできない。そもそもバッテリーケース内では、この上枠は車体にネジで固定されることから、それ迄のテープで仮止めとした。

乾電池ボックスのマイナス端子は、全て腐食し欠損しているので、電池バネ端子で3個を交換、スピーカーの外れたマグネットはケース内に転がっていたので、エポキシ接着剤で固定したら、音が復活した。

最後に前後進の動き、方向指示器、ホーンや音楽等、問題ない事を確認して修理完了。バッテリーの廃棄は、普段の修理や車検で依頼している自動車整備工場に処理をお願いするよう頼んで返却予定