これは掛川で持ち込まれたミステリー走行のトーマスで、車輪は回るが本体は動かないという物。良く見ると、車輪に付いているゴム輪が両方付いていないので車輪だけが空回りしていた。分解すると片側だけは中に落ち込んでいて、これをセットすると片方だけでも少しは動くが、完全では無く、家に持ち帰った。いつも通りウレタンゴムでリングを作るのだが、今回はバンコードを使わず、より大小径で揃えている釣り用のクッションゴムを使った。帰省時に、定年まで居た会社の郷里にある工場に行けば、たぶんP-18サイズのOリング(シール用としては不良品でも、ベルトでは全然問題ない)は、沢山手に入るかもしれないが、今はこれしかない。
ウレタンゴムは、成型直後から劣化(=加水分解)が始まる素材なので、乾燥剤入りのガラス容器に入れているものの、使用頻度が低くいつまで使えるかは?である。
簡易のセット治具に装着し、半田コテの先に付けたこれも簡易の治具で溶かし溶着、爪切りではみ出し分をカット、最後は軸付砥石で仕上げている。

これらは1回/年以下の使用頻度で習熟度は上がらず、今回も大きすぎて再接着をしている。半田コテを保持しているのは、錘りを追加して安定度を高め、大型目玉クリップに付け替えたGoodのツイ・サポ。固定治具は、長さ方向のミスもない、より本格的な治具に変えるつもりで、THKミニチュアLMガイドを購入してあるが、現状でも加工できるので、なかなかその製作は進まない