これも掛川で持ち込まれた後進のみ動かないという日産自動車のInfiniti QX56をモデルとしたラジコンカー。コントローラーからの電波はOKで、車体側に問題がある。今までに前進のみ不動はよく見る(ドライバー回路の焼損)が、後進のみは、修理としては少ない現象。
家で分解し基板を取り出すと原因は直ぐに判明した。モーターのブリッジドライブ回路のトランジスターの一つPNPタイプ2SB772の、足のパターンが剥がれている。3本足の中のエミッタとコレクタが、ランドには付いているが、そのランドがパターンから千切れている。基板の上には電池ボックスがあるので、何らかの理由で電池ボックスの該当箇所を強く抑え込まれ、トランジスタの頭を押し込んだ事で、銅箔が破断したものと思われる。
修理は、元の位置には戻さず押し込まれた位置で半田付で接続、部品面側にはグルーを流し込んで、再発を防止した。