掛川でヒンジが壊れて左前部が脱落する様になったので治せないかとデカパトロールカーが持ち込まれた。過去にも掛川小笠で1台づつ、修理しているが今回も故障個所・現象は同じで、左右に開くヒンジ部分が折損した事で、脱落する様になっている。開閉でき、しかも脱着可能にするために、下側の支点は片持ち梁にした構造だが、その強度が根本的に不足している様で、3台とも同じ故障だった。今回は破損した部分も紛失しているので、前の2者と較べると面倒な作業になる。

ヒンジ機能は6mm竹棒を、旋盤を使い5mmの段付き棒にして下側から圧入してあり、これだけで脱落せず開閉もスムーズに出来るようになった。しかし、欠損している部分が空くので上下方向のガタがあり、ここは見栄えから周囲に合わせて黒色の樹脂板(t=3mm)を使って埋めた。ヒンジ部に合う様に2枚切出し、貼り合わせてΦ5mm穴加工、外形を整え、更にヒンジ部の隙間(5mm)に合う様に板厚も修正、カーボン紛を練り込んだ黒色エポキシ接着剤で接合&充填した。脱着は出来なくなったが、開閉はスムーズにできる事を確認し修理完了。