掛川で、音が出なくなったと持ち込まれた新幹線のサウンドトレイン。たまたま来ていた修理ドクター候補者が分解するも、電源やスピーカー等はOKだったので私が持ち帰った。

家で再分解、押しボタン裏のタクトスイッチもOKで、2つ載っているIC(COB)不良の可能性が高いが、よく見ると小さい方のCOBは脇にAMPの印刷がある。アンプ側だと、今までに何度も実施している別のICでの修理が可能となる。

そこでセラミックイヤホンでアンプを探査すると、出力部はVddやGND間で調べても出力はなく、入力側は、それと思しきパターン先にあるメインCOB脇の電解コンデンサ部分で、信号を拾うことができた。その際、警笛の最後まで、スピーカーからも音が出る。その後は無音で、イヤホン(直流カットのため、コンデンサが途中に入れてある)で触れる度に2秒弱の警笛が出る。

故障原因は、両IC間のケミコンの可能性があり、ハンダを除去、外そうとすると動くのに抜けず、無理に引っ張たら片側の端子がとれ、更に基板に残った足をラジペンで抜くとパターンも損傷した。修理には、COBのモールド樹脂も少し削りとり、銅素線でパターンを修復し、新たなコンデンサをセットすると、各サウンドが回復した。

原因が、コンデンサ不良かパターン異常か、両方破損した今となっては判らなくなった。

 
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