獅子狩家の外からは、雷なのか地鳴りなのか分からない音がときどき聞こえてきますが 皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日は大学の講義を受けた帰りに、本屋さんを梯子してきました。

犬山紙子さんの『言ってはいけないクソバイス』
鴻池剛さんの『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』
講談社さんの『THUNDERBIRDS ARE GO 公式ガイドブック』
の三冊を購入。
まず、帰りの電車で鴻池剛さんの『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』を読もうとしましたが、ぽんた君が面白すぎて笑いが治まらず早々にリタイアしました(笑)これは家で読むか、友達と一緒に見て爆笑した方が良さそうです。
この本は作者である鴻池さんと、飼い猫のぽんた君の日常生活を漫画にしたものです。表紙のイラスト(突き抜けるぽんた君)とその上の「ニャアアアン!」だけでも、結構なインパクトと愉快さが伝わってきますが、本編の破壊力は表紙の比ではありません。ぽんた君が見せてくれる凄まじい動き(ゴミ箱にタックル、餌を餌入れに入れている途中で餌入れに頭を突っ込む)と、なによりそれを表現した鴻池さんのイラスト。決して笑わずにはいられない作品です。これさえあれば、疲れたり落ち込んだりしたときでも、お腹が痛くなるまで笑えるはず。
そして電車の中で読み耽ったのが、犬山紙子さんの『言ってはいけないクソバイス』です。これは以前からTwitterで発見して、気になっていました。
表紙にかかった大きな帯には「クソバイス=クソみたいなアドバイス」という素晴らしい造語が。この本は、クソバイスに対する解説と、クソバイスをしてくる人への返し文句について書かれています。
「早く彼氏つくりなよ」
「お前の彼女、オッパイ小さいから考え直せって!」
「女子がとんこつ味のカップラーメンを食べるのは女子力が低い」
といった、言われると大変不快な気分になるクソバイスと、それを笑って流せてしまえそうな気分になる解説が大変魅力的で面白い一冊です。「いるいる、こういう人」と思いながら、自分もついうっかりクソバイスをしてしまわないようにしないとな、とも思いました。この本もまた、読むと元気になれる本の一種です。
この本を読んでいて思い出したのですが、私もあるとき一緒にいた女の子たちに「どうして彼氏つくらないの?早くつくりなよ?」「出会いとかもうなくなるよ」「ねぇどうして彼氏つくらないの?寂しいでしょそんなの」とやたら執拗に尋ねられたことがありました。
この「どうして彼氏/彼女つくらないの?」という言葉は、色々な人が言うため正しい言葉に聞こえますが、冷静に見てみると色々とおかしい気がします。例えるなら、何人かでファミレスに行って、他の人がオムライスを、自分がパスタを頼んだときに「どうしてオムライスにしないの?オムライスにしなよ」としつこく言っているような感じです。

「オムライスも好きだけど、自分は今パスタの気分なんだ」と言っても、なぜだか皆納得してくれません。どうしてもオムライスを選ばせようとしてきます。オムライスが好きで食べたいなら、その人だけ好きに食べていればいいのに、どうして「今、オムライスが食べたくない人」を放っておいてくれないのでしょう。私はパスタが食べたいんです、パスタが。
その答えが『言ってはいけないクソバイス』に載っていました。「何で独身なんや!早く結婚しろ!」というクソバイスに対する犬山さんの解説で「そいつらが信じる幸せの形に当てはまらない人は『かわいそうな人』なんでしょう。(中略)そして、自分が思う以外の幸せ像を認めたくない、だってそれを認めたら自分の進んできた道が崩れさるかもしれないから」という文章がありました。今まで不思議だったこの「オムライス問題」(←私の中では勝手にそう呼んでいます)が、急に溶けてすっきりした気分です。心に誰かからのクソバイスが引っかかっている方は、ぜひ読んでみてほしいです。
最後に、講談社さんの『THUNDERBIRDS ARE GO 公式ガイドブック』。これは50年前の人形劇『THUNDERBIRD』(サンダーバード)をリメイクした新作『THUNDERBIRDS ARE GO』(サンダーバード are go)の公式ガイドブックです。オリジナルとリメイクで多少変更点などがありますが、国際救助を行う5人兄弟の話であることは同じです。
この本には、サンダーバードの各機の解説や大きな写真、トレーシー兄弟たちの救助活動用装備の解説や、人物紹介などが載っていて後半にはオリジナルのサンダーバードの記事もありました。大写しのサンダーバード機や、彼らの拠点であるトレーシーアイランドの様子は見ているだけで楽しいものです。
サンダーバードは、オリジナルの方を小さいときに見て好きになりました。私は4号の潜水艦(表紙に写っている黄色いものが4号です)がとくに好きです。サンダーバードの中では最も小さく、にも関わらず丈夫で故障せずパワフル、そして唯一魚雷を積んでいる(あくまでも救助活動用で、船を沈めたりすることは絶対にないのですが)という特徴がとても良いです。また、オリジナルでは4号が救助活動に行く際、2号(表紙の上部、緑色の機体です)から海にコンテナごと落とされるのですが、いつも回収シーンがありません。「ゴードン(4号の操縦者です)はどうやってトレーシーアイランドに帰るんだ?」という疑問は、リメイクが放送されるまでずっと謎でした。リメイク版ではその謎に答える形で、救助活動後の4号と落としたコンテナを、2号がまた回収するシーンが放送されました。そのことについても、この本に解説が載っています。
今回は本を三冊も一気に購入したため、話が長くなってしまいました。また新しい本を買った際には【おもちにっき】で紹介いたします。
それでは、またお会いしましょう(°v°)ノシ