ただいま、めちゃめちゃ本を読んでいます。

過去に読んだ本も、薦められても読んだりもしてます。


友人に進められて、たった今、読み終わった本は




女奴隷は夢を見ない (光文社文庫)/大石圭




「あなたのご両親は、あなたを売ることにした」
女子大生・川上春菜は、父親の使いで訪れた横浜のビルで、
突然告げられた。

自分は売られ、間もなく「奴隷市場」で競りにかけられるというのだ。
ビルの一室に拘禁され、絶望にくれる春菜。

だが、仕入れられていたのは、彼女だけではなかった。
女たちを待ち受けていた壮絶な運命とは?

おぞましくも美しい禁断の書。

Amazonより



本当に、顔が歪むような本デス。


現代で、売られていく女たち。

それを買う巨万の富を持った

男たち。


もう、何が目的で、

売られるのか、買われるのか、

読まなくてもわかるんだもの。


「教育」を受け、高値で売られていく女たち。


なんというか、ツラい。

想像することもイヤ。


この本の中で、インドだかパキスタンで生まれた

全盲の美少女が出てきます。


彼女は、どこかで常に売られ、

マスターが飽きると、また売られということを

繰り返している。


光のない世界に慣れ、

色のない世界に慣れ、

奴隷として生きることに慣れている。


悲しいが、賢く、とてもたくましい美少女。


読み終わった時、彼女の強さに

ほんの少し救われる気がする。


何より腹立たしいと思ったのは、

親が娘を売るのはなんとなく理解できる。


でも、夫が妻を売るのはどうだろうかむかっ



いや、親が娘を売るのだって、

本当はどうかと思うよ。


だけど、血のつながりというか、

元は親から作られたモノという

思いがどこかにある。


だけどさぁーーーー、

江戸時代じゃあるまいし、

なぜ、夫が妻を売るんだ?


他人だろ。


なんの権利があって?

離婚すればいいじゃないか!


元々紙切れ一枚の間柄だ。


それを、何の権利があって、

妻の代金を夫がもらえるのだ??


そこは大いに不満だった。



ただ、一気に読み進めることができるほど、

引き込まれますよ。


胸クソ悪いとは思いつつも、


かなりオススメの一冊。