2024年5月24日付で、最高裁は小野勇被告(55才)
の上告を棄却しました。
これにより、懲役6年の刑が確定しました。
◼️控訴審 札幌高裁
2024年1月30日、控訴審の初公判がありました。
2024年2月14日、札幌高裁は札幌地裁の懲役6年の
判決を支持して、小野勇被告の控訴を棄却しました。
◼️一審までの経緯
2022年9月上旬、被害者と加害者は、SNS(Twitter)
で、知り合った。
被害者の瀬川結菜(22才)は、自殺願望があり、自殺
の手助けをしてくれる人を探していた。
瀬川結菜は、日本医療大学保健医療学部リハビリテー
ション学科(偏差値37.5)の4年生でした。
加害者の小野勇(犯行当時53才)は、虚言癖があり、
「自殺を手伝ったことがあるかのような内容」の投稿
をTwitter にしていた。
自殺の手伝いは犯罪なので、事実でないのに、被害者
は事実と思ってしまった。
10月3日の深夜、小野は札幌市東区の自宅で、睡眠薬
を服用した被害者の首を締めて殺害した。
10月8日、小野勇が容疑者として逮捕された。
◼️容疑者の逮捕後
11月から、札幌地検は小野容疑者を鑑定留置とし、
刑事責任能力を調べた。
鑑定留置の結果、刑事責任を問えると判断し、2023
年2月17日、札幌地検は嘱託殺人と死体損壊の罪で、
小野容疑者を札幌地裁に起訴した。
8月31日、札幌地裁の初公判の罪状認否で、小野被
告は起訴内容を認めた。
9月4日、札幌地裁で、検察側の論告求刑、弁護側の
最終弁論がありました。
検察側は、懲役9年を求刑しました。
嘱託殺人は懲役7年以下なので、死体損壊の分が含
まれていると思われます。
弁護側は、小野被告が犯行当時、心神耗弱状態にあ
ったとして、執行猶予付き判決を求めました。
9月22日、札幌地裁は懲役6年の実刑判決を言い渡
しました。
9月25日、小野被告は量刑(執行猶予無し)を不服
として控訴しました。