2024年6月21日、和歌山地裁は、紀州のドンファン

こと野崎幸助氏の遺言書を有効と認め、実兄ら親族の

訴えを棄却しました。


遺言書は、2013年2月8日付で、手書きですが、和歌

山家裁は遺言書の要件を満たしているとしてました。


野崎幸助氏は、2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡

しました。元妻の須藤早貴が殺人罪で起訴され、現

在、公判前整理手続きが進められています。


実兄ら親族が「遺言書は偽物で無効」という訴えを

起こした理由は、遺言書に全財産を和歌山県田辺市

に寄附すると書かれていたからです。


親の遺産は、子に遺留分が認められています。

しかし、兄弟姉妹の遺産は遺留分が無いので、有効

な遺言書に「全財産をどこかに寄附する」と書いて

あると、兄弟姉妹は1円も受け取れません。


野崎幸助氏の全財産は13億円余りです。


判決では、筆跡鑑定の結果から野崎幸助氏の直筆と

しました。また、長年、毎年1000万円超を田辺市

に寄附しており、寄附の継続意志も示していること

から、全財産を田辺市に寄附することは、何ら矛盾

しないとされました。


実兄ら親族が控訴するか、ですね。


追記

その後の調査で、全財産は15億円と判明しました。

田辺市は、直ぐに使う予定がないようです。