2023年の北大入試で、合格者に占める北海道出身者
(北海道の高校卒業者)の割合(占有率)は、40%
を割り、史上最低の39.1%になりました。註1
札幌市在住者としては、残念なことです。
2024年の入試で占有率がさらに低下するか、40%
台を回復するか、注目してました。
結果は、占有率がさらに下がり、36.1%でした。
半世紀前には、北大の道内出身者占有率は60%を
超えてました。医学部定員の20%以上を母校の札
幌南が占めていたこともありました。
道外の有名校の進出は、2010年前後から始まり
ました。
最初は医学部です。東大理科三類や東京医科歯科
大より、合格しやすいというわけです。
女子高で東大合格者が最も多い桜蔭から北大医学
部に数人合格しました。すると、男子の中高一貫
校が追従する形になりました。
母校の北大医学部合格者は減り、ヒトケタになり
ました。
次に医学部以外の受験生も増えたことです。
灘や開成などに対して、後発の私立中高一貫校は
進学実績を上げることが最も宣伝になります。
北大は、旧帝大への合格者を増やすのに絶好の
標的になりました。
また、道外の有名公立高校にとって、東大や京大
が無理なレベルの生徒の進学先になりました。
少子化に伴う現役合格志向も、道外有名校からの
受験生増加=合格者増加に拍車をかけました。
また、北海道教育委員会の無能・無策が占有率低
下させました。例として、進学校もFランク校も
一律に定員を削減した。いまだに内申書を高校入
試に使っているなど
2024年の高校別合格者数の順位は、
1位 札幌北 111人
2位 札幌南 85人
3位 札幌西 70人
4位 札幌東 59人
5位 旭川東 33人(卒業者243人)
6位 札幌旭丘 33人(卒業者300人)
7位 ◎札幌第一 25人
8位 ◎札幌光星 24人
9位 小樽潮陵 22人
10位 ◎芝(東京都) 22人
11位 湘南(神奈川県立) 20人
12位 室蘭栄 19人
13位 北広島 19人
14位 帯広柏葉 18人
15位 新潟(新潟県立) 17人
16位 浜松北(静岡県立) 17人
17位 岡崎(愛知県立) 16人
18位 ◎市川(千葉県) 16人
19位 ◎北嶺 15人
20位 札幌開成中教 15人
21位 北見北斗 15人
となります。◎は私立高校です。
合格者15人以上が21校ありました。
東京都にある私立芝がベストテン入りしました。
また、神奈川県立の湘南が11位になりました。
県立の新潟、浜松北、岡崎がベスト20 に入りま
した。
合格者14人以下を見ると、
14人 函館中部、札幌手稲、札幌啓成、◎逗子開成
(神奈川県)
13人 釧路湖陵、仙台第二(宮城県立)、宇都宮
(栃木県立)、旭丘(愛知県立)
12人 旭川北、水戸第一(茨城県立)、春日部
(埼玉県立)、戸山(東京都立)、西(東京都立)、
◎駒場東邦(東京都)、横浜翠嵐(神奈川県立)、
◎滝(愛知県)、天王寺(大阪府立)
11人 札幌月寒、札幌国際情報、県立浦和、長岡
(新潟県立)、◎東海(愛知県)
10人 苫小牧東、◎栄東(埼玉県)、◎桐朋(東京
都)、明和(愛知県立)、富山中部(県立)、金沢
泉丘(県立)、◎帝塚山(奈良県)
9人 札幌藻岩、土浦第一(県立)、秋田南(県
立)、大宮(県立)、日比谷(都立)、◎浅野
(神奈川県)、静岡(県立)、北野(府立)、長
田(兵庫県立)、◎西大和学園(奈良県)
8人 県立前橋、国立(都立)、竹早(都立)、
◎本郷(東京都)、沼津東(県立)、藤島(福井
県立)、四日市(県立)、加古川東(県立)
中国、四国、九州、沖縄の高校は、北大合格者が
6人以下である。
北大構内にあるクラーク博士の胸像
Boys, be anbitious❗️