2024年3月4日、大阪高裁は「南紀白浜妻殺害事件」

の控訴審で、和歌山地裁の懲役19年の判決を支持し

て、野田孝史被告(34才)の控訴を棄却しました。


判決言い渡し後、被告の弁護人が「被告と協議して

最高裁への上告を検討する」と述べたようですが、

上告しても結論は変わらないと思います。


◼️事件の概要

2017年7月18日の16時50分ごろ、野田志帆さん

が溺れたと通報があり、病院に搬送されたました

が、亡くなりました。

同年5月に被告が妻の志帆さんに3千万円の生命

保険をかけていた、志帆さんがスキューバダイビ

ングのライセンス保有者で泳ぎが得意なこと、

志帆さんの健康状態に問題がなかったこと、被告

の不倫相手が妊娠し、志帆さんと離婚することを

要求されていたことなどから、2018年4月19日

に和歌山県警は野田孝史を殺人容疑で逮捕しまし

た。

そして、和歌山地裁に起訴されました。

事件性があるという理由で、保険金の支払いは凍

結されています。

被告は黙秘を続けていました。

和歌山地裁での一審は、裁判員裁判でした。

被告は妻の志帆さんには不倫相手と別れると言う

一方で、不倫相手には妻と離婚すると伝えてまし

た。

被告の両親は不倫をやめるように言いましたが、

被告は聞き入れず、不倫相手とのハワイ新婚旅行

申込や新居捜しをしてました。

志帆さんの両親は、被害者参加制度で、被告の不

誠実な対応を非難し、厳罰を求めました。

2021年3月の和歌山地裁の判決は、懲役20年の

求刑に対して、懲役19年でした。

決め手は、単なる溺死では胃の中に入らない砂が

検出されたことでした。志帆さんが顔面を海底に

押し付けられた際に入った砂と判断されました。


同年4月2日、被告側は一審判決を不服として大阪

高裁に控訴しました。