第二次世界大戦において、イギリス海軍が運用した
正規空母は、アーガスからコロッサス級までの24
隻である。しかし、コロッサス級の10隻は実戦に
一度も参加していない。

*アーガス Argus   プラモデル無し
1918年9月16日に就役したイタリア客船改造の正規
空母だが、低速であり、練習艦や予備艦とされた。
第二次世界大戦の勃発により、護衛空母に転用され
た。
基準排水量 14,450トン
全長 172.5m    水線幅 20.7m
蒸気タービン 20,000馬力 20ノット
飛行甲板 167m×25.9m      搭載機 20機
102mm単装高角砲6基
1946年に除籍、売却された。

*イーグル Eagle     プラモデル無し
第一次世界大戦により、建造停止中のチリ海軍発注
の戦艦を英海軍が買収して、空母に改造した。
1920年4月には概成し、発着艦試験等々を行った。
不具合を改善して、1924年2月20日に就役した。
基準排水量 21,600トン
全長 203.3m    水線幅 28.3m
蒸気タービン 50,000馬力 24ノット
飛行甲板 198.7m×29.0m      搭載機 21機
152mm単装砲9基
102mm単装高角砲4基
1942年8月11日、マルタ島輸送後、ドイツ潜水艦
U-73の雷撃を受けて沈没。

*ハーミーズ Hermies     プラモデル有り(アオシマ)
最初から空母として設計され、空母になった。
1924年2月18日に就役した。
基準排水量 10,850トン
全長 182.3m    水線幅 27.4m
蒸気タービン 40,000馬力 25ノット
飛行甲板 182.3m×27.4m      搭載機 15機
1942年4月9日、セイロン島沖で日本空母機の急降
下爆撃を受けて沈没。

空母ハーミーズ


*フューリアス Furious     プラモデル無し
巨砲を搭載した大型巡洋艦として完成したが、第一次
世界大戦終結で、浮いた存在になり、空母に改造され
た。数度の試行錯誤を経て、1925年9月に全通飛行甲
板を持つ空母になった。
1948年1月に除籍、解体のために売却された。
基準排水量 22,000トン
全長 239.7m    水線幅 26.8m
蒸気タービン 90,000馬力 30ノット
飛行甲板 175.6m×27.9m     搭載機 33機
140mm単装砲10基
102mm単装高角砲4基

*カレイジャス級 Courageous Class
フューリアスの準同型艦の大型巡洋艦である。
フューリアスの各種試験結果等を踏まえて空母に改造
された。最大の相違点は、フューリアスに無い艦橋を
飛行甲板右舷に設置したことである。
基準排水量 22,500トン
全長 239.6m       水線幅 24.8m
蒸気タービン 90,000馬力 30ノット
飛行甲板 175.6m×25.9m      搭載機 48機
・カレイジャス Courageous     プラモデル無し
1928年4月、空母改装工事終了。
1939年9月17日、ドイツ潜水艦U-29の雷撃を受け
て沈没。
・グロリアス Glorious     
プラモデルはあるが、2万円超と高い。
1930年1月、空母改装工事終了。
1940年6月8日、ナルビク輸送後にドイツ巡洋戦艦
シャルンホルスト及びグナイゼナウと遭遇し、両艦
の砲撃により、随伴駆逐艦2隻(アカスタ、アーデ
ント)とともに撃沈された。ソードフィッシュ雷撃
機の発艦前にシャルンホルストの28cm主砲弾が飛
行甲板前部に命中し、発艦できなくなりました。

*アークロイアル Ark Royal   
プラモデル有り(アオシマ)
基準排水量 22,000トン
全長 234.8m    水線幅 28.9m
蒸気タービン 102,000馬力 30.8ノット
飛行甲板 243.8m×29.0m      搭載機 72機
114mm連装両用砲8基
2ポンド8連装機銃6基
1938年11月に完成し、艦隊に編入された。
1941年11月13日、マルタ島輸送後、ドイツ潜水艦
艦U-81の雷撃を受けて沈没。

*イラストリアス級 ILLUSTRIOUS CLASS
基準排水量 23,000トン
全長 229.7m   
(註 5番艦と6番艦は 233.5m)
水線幅 29.2m
蒸気タービン 110,000馬力  
(註 5番艦と6番艦は 148,000馬力)
最大速力 31ノット
(註 5番艦と6番艦は 32ノット)
飛行甲板 229.6m×29.0m
搭載機 36機
(註 5番艦と6番艦は72機) 
114mm連装両用砲8基
2ポンド8連装機銃6基
20mm単装機銃8基
(註 5番艦と6番艦は20mm単装機銃38基)
・イラストリアス ILLUSTRIOUS
 プラモデル有り(アオシマ)
・ヴィクトリアス Victorious
 プラモデル有り(アオシマ)
・フォーミダブル Formidable
・インドミタブル Indomitable
・インプラカブル Implacable
・インディファティガブル Indefatigable

*ユニコーン Unicorn     プラモデル無し
艦隊型空母への航空機の補給、航空機の修理や改造
を担う移動航空基地として計画されたが、第二次世
界大戦の勃発により、空母として完成させることに
なり、1943年3月12日に就役した。
基準排水量 14,750トン
全長 195.1m           水線幅 27.4m
蒸気タービン 40,000馬力 22ノット
飛行甲板 191.5m×24.4m
搭載機 36機
102mm連装両用砲4基8門
2ポンド(40mm)四連装機銃4基16門
20mm連装機銃8基16門
飛行甲板下に2層の格納庫、各種整備工場、補給品
庫などがあるので、乾舷が高い。

*コロッサス級 COLOSSUS CLASS
プラモデル有り(IHP, USA、但し、生産は中国)
価格は円安であり、9,600円と高い。
艦隊型軽空母として、10隻が計画、建造された。
しかし、一番艦のコロッサスの就役が1944年12月に
なり、乗組員の慣熟訓練、搭乗員の発着艦訓練など
のため、第二次世界大戦終結前に実戦に参加できな
かった。それ故に戦没艦や損傷艦は無い。
その後、朝鮮戦争で活躍した。
基準排水量 13,190トン
註 航空機修理艦となった2隻は13,350トン
全長 211.8m          水線幅 24.5m
蒸気タービン 42,000馬力
最大速力 25ノット
飛行甲板 210.3m × 24.4m
8隻が軽空母、2隻が航空機修理艦になった。

軽空母8隻の武装
搭載機 36機
40mm四連装機銃6基24門
40mm単装機銃19門
・コロッサス Colossus
1944年12月16日に就役。
・ヴェンジャンス Vengeance
1945年1月15日に就役。
・ヴェネラブル Venerable
1945年1月17日に就役.。
・グローリー Glory
1945年4月2日に就役。
・オーシャン Ocean
1945年8月8日に就役。
・ウォーリア Warrior
1946年1月24日に就役。
・シーシュース Theseus
1946年2月9日に就役。
・トライアンフ Triumph
1946年5月6日に就役。

航空機修理艦2隻の武装
搭載機 固有の搭載機無し
40mm四連装機銃3基12門
20mm単装機銃10基10門
・パイオニア Pioneer
1945年2月8日に就役。
・パーシュース Perseus
1945年10月15日に就役。

イーグルとユニコーンをスクラッチで建造中❗️

ドイツ海軍とイタリア海軍は、就役した空母を保有
してなかったので、日米のような空母対空母の海戦
はなく、正規空母も航空機運搬や艦隊の防空に使用
されました。