エセックス級空母は、ヨークタウン級空母の拡大版と

して建造されました。

ヨークタウン級空母3隻(ヨークタウン、エンタープ

ライズ、ホーネット)の搭載機は、ミッドウェー海戦

で南雲機動部隊の空母4隻(赤城、加賀、蒼龍、飛龍)を撃沈しました。この海戦は、太平洋戦争のターニン

グポイントになりました。

ヨークタウン級の基準排水量19,800トンから、エセ

ックス級は27,100トンに増えました。

エセックス級は24隻も完成しました。ただし、7隻は

終戦後の完成です。

全長は短船体型が265.2m、長船体型が270.1mでし

た。水線幅は28.4mです。

15万馬力で、最大速力は33ノットでした。

12.7cm両用砲12門(連装4基、単装4基)、40mm

機関砲68門(四連装17基)、20mm単装機関砲65

基でした。遠距離は両用砲、中距離は40mm機関砲、

近距離は20mm機関砲の3段構えの防空でした。

日本海軍は中距離に適した砲が無く、2段構えの防空

でした。

搭載機は96機(艦上戦闘機48機、艦上爆撃機24機、

艦上攻撃機24機)でした。米海軍は4機を1個小隊

としてました。日本海軍は3機で1小隊でしたが、

1944年ごろから4機で1小隊に変更。


エセックス級一番艦エセックスは1942年12月に竣

工しましたが、艦の習熟や飛行隊の訓練に時間が必

要です。

まとまった数のエセックス級空母が投入されたのは

1944年2月17日〜18日のトラック島空襲です。

同年6月19日〜20日のマリアナ沖海戦には、ホー

ネットⅡ、ヨークタウンⅡ、バンカーヒル、ワス

プⅡ、レキシントンⅡ、エセックスの6隻が投入

されました。歴戦のエンタープライズ、軽空母8隻

を加えて、米空母は15隻で搭載機は900機でした。

しかも、半数の450機は戦闘機でした。

日本海軍の空母は、大型3隻、中型2隻、小型4隻の

合計9隻で、搭載機は450機でした。

結果は日本海軍の完敗でした。

米軍の多数の戦闘機と3段構えの対空砲火で、多数

の日本機が撃墜されました。戦果はゼロでした。

日本を敗戦に導いたのは、エセックス級空母とB29

長距離爆撃機と言っても過言ではない。

B29の基地であったサイパン、テニアン、グアムの

マリアナ諸島は、マリアナ沖海戦後の上陸戦で確保

されたものである。


エセックス級空母5隻(いずれも短船体型)

下の写真を1/700の模型で再現しようと思いました

が、右半分も無理でしたね。笑い🤣

アメリカ航空母艦史 世界の艦船(増刊)1981年

No.291   34頁 ウルシー泊地の米空母群


ウルシー環礁はフィリピン諸島の東にあります。