1922年2月6日に成立したワシントン海軍軍縮条約で

は、補助艦の基準排水量は1万トン以下、備砲は8イ

ンチ(20.3cm)以下と定められた。

妙高型重巡洋艦4隻は、1万トン級の巡洋艦に可能な

限りの主砲と魚雷発射管を搭載した。その反面、乗組

員の居住性が犠牲になり、航続距離が短かった。

軽巡洋艦(試作艦)夕張、重巡洋艦(偵察巡洋艦)古

鷹、加古に続く平賀譲造船大佐が計画主任だった。


平賀譲は世界的な名声を博し、1922年に造船少将に

昇進していた。

首席で卒業した東大工学部造船学科教授を兼務した。

1926年12月に造船中将に昇進した。

1931年3月に予備役に編入された。

1938年12月に第13代東大総長になり、太平洋戦争

開戦を迎えた。しかし、1943年2月17日、現職のま

ま東大附属病院で嚥下性肺炎で亡くなりました。


古鷹、加古は1942年に沈没しましたが、夕張と妙高

型4隻は残っていました。

一番艦妙高は敗戦時に損傷してシンガポールにあり、

1946年7月8日にマラッカ海峡で海没処分されまし

た。

二番艦那智は1944年11月5日、マニラ湾で米空母機

の空襲を受けて沈没しました.

三番艦足柄は1945年6月8日、シンガポールに近い

バンカ島沖で英潜水艦トレンチャントの雷撃を受け

て沈没した。命中魚雷5本で12分で沈没。

四番艦羽黒は1945年5月16日、ペナン沖で英空母

機の空襲で損傷後、英駆逐艦群と交戦した。魚雷3

本を受けて沈没しました。


重巡洋艦妙高


竣工時

第二次改装完了

完成年月

19297

19413

基準排水量

11,300トン

13,000トン

全長

192.39m

203.76m

最大幅

19.00m

20.73m

主砲

20.0cm50口径連装砲510

20.3cm50口径連装砲510

高角砲

12.0cm40口径単装砲66

12.7cm40口径連装

48

機銃

7.7mm単装機銃2

25mm連装48

13mm連装24

魚雷発射管

固定式61cm三連装

412

旋回式61cm四連装

4基16

射出機

カタパルト1

カタパルト2

水上偵察機

2

3




左から1番艦(ネームシップ)の妙高、2番艦の

那智、3番艦の足柄、4番艦の羽黒です。

模型(1/700)は、第二次改装後であり、竣工時

ではありません。