2023年11月29日、仙台地裁は尾張裕之被告(45

才)に懲役16年の判決を言い渡しました。


◼️事件の概要と裁判の経緯


2022年7月7日、尾張裕之被告(当時、43才)は

登校中の女子中学1年生二人を包丁で刺し、全治

1カ月の重軽傷を負わせ、殺人未遂容疑で逮捕、

送検されました。


仙台地検は、8月から3カ月かけて尾張被告の鑑定

留置をしました。

鑑定留置の結果から、仙台地検は刑事責任能力を

問えると判断して、11月22日に起訴しました。


裁判員裁判になることから、公判前整理手続きが

行われました。


2023年11月17日 初公判

尾張裕之被告は、罪状認否で「背が小さく、抵抗

されずに殺せると思った。人を殺して死刑になり

たかった」と述べました。

弁護側は「統合失調症による心神喪失または心神

耗弱の状態だった」として、無罪または減刑すべ

きであると主張しました。


11月22日

検察側は、刑事責任能力があるとして懲役17年を

求刑しました。

弁護側は、初公判の時と同様に心神喪失又は心神

耗弱を理由に無罪又は減刑を求めました。


11月29日

仙台地裁が尾張被告に判決を言い渡した。