2023年10月25日、甲府市放火殺人事件の裁判員裁

判が、甲府地裁で始まりました。


「事件の概要」と「逮捕から初公判まで」は既投稿

を参照して下さい。


◼️裁判員裁判(甲府地裁)

起訴から初公判まで、1年半かかったのは、公判前

整理手続によると思われる。


20231025日 初公判

裁判長に起訴内容について問われた遠藤裕喜被告

は何も答えませんでした。(黙秘)

検察側は「被害者夫婦の長女に交際を断られて激

しい怒りを募らせて犯行に及んだ」と指摘した。

弁護側は殺人と放火について認めましたが、次女

の殺人未遂は否認しました。

弁護側は「事件当時、被告は心神耗弱状態にあっ

た」と主張しましたが、

検察側は「事前に凶器にナタ等を購入していたこ

とから計画性があり、責任能力はあった」と反論

しました。


10月26日 第2回公判

司法解剖の結果、殺害された夫婦に各10カ所以上

の刺し傷があった。

証人尋問で捜査を指揮した警察官が「長女が被告

から告白されて困っている」という情報などから

被告が犯人として浮上した経緯を説明した。


10月27日 第3回公判

検察側が被告の立ち合いで警察官が再現した犯行

状況を説明した。


10月31日 第4回公判

警察側が犯行に使用された凶器のナタを裁判官と

裁判員に示して説明した。


11月1日 第5回公判

住宅に放火した状況の説明。

ライターオイルとガスボンベを使用など。


11月2日 第6回公判

長女と次女の供述調書や警察への通報内容


11月8日 第7回公判

法医学者の証言で、次女も死亡する危険性があっ

だことが明らかにされた。


11月9日 第8回公判

検察側が犯行当日の被告の詳細な行動を示して、

計画的な犯行であることを示す。


今後は、被告の刑事責任能力の程度について審理

が行われます。


12月末までに初公判を含めて26回の公判


20241月 判決


心神喪失なら無罪になりますが、弁護側は心神

耗弱と主張しているので、有罪になることは確

実です。

そうなると、量刑が争点になりそうです。


それにしても、片想いのストーカー男に両親を

殺され、自宅を放火でなくした姉妹が気の毒か

つ可哀想です。

後悔の念や反省が見られなく、黙秘するなら、

個人的には無期懲役にして欲しいです。