10月24日、日大の臨時理事会で林真理子理事長が、
澤田康広副学長の解任を提案し、理事らに検討する
ことを求めました。
10月23日に開催された文部科学省の外郭団体である
日本私立学校振興・共済事業団の運営審議会は、日大
への私学助成金を全額不交付と決定しました。
全額不交付の理由は、ガバナンス不全ですが、日大の
改革に危機感やスピード感がないことも指摘されてい
ます。
しかし、林真理子理事長と澤田康広副学長が対立し、
責任のなすり合いをしている執行部の内紛もガバナン
ス不全です。
情報伝達ルートが不明確である、また、理事会等の議
事録等の外部流出などもガバナンス不全です。
危機感やスピード感が無いという指摘は、アメフト部
を再度の無期限活動停止処分にして以降、放置してい
ることや中村敏英監督の高校生リクルート活動を放置
していることもあります。
澤田副学長の対応は必ずしも適切と思わないけど、副
学長に責任を負わせて、保身を図る林理事長に賛同す
る気にはなりません。
今回の不祥事は、アメフト部の違法薬物事件である。
日大執行部の対応は、以下の二つの選択肢しかない。
1)アメフト部の廃部、解散
2)アメフト部の存続
この場合には①薬物部員の退学、②中村敏英監督の
解任、③違法薬物防止策と処分規定の明確化が必要だ
と思われる。
執行部で内紛をしている場合じゃないと思います。
澤田副学長を解任するには、常務理事会で解任を決定
し、理事会で解任を議決する必要があります。
元検事で法律の専門家のある澤田副学長が、すんなり
解任を受け入れると思えません。
9月4日に林理事長が澤田副学長に辞任を求めた会話
の遣り取りは、副学長が録音してました。
下手をすれば、訴訟になることが危惧されます。
作家としての林真理子が雇っている秘書や家政婦を辞
めさせることは簡単だと思うが、澤田副学長は学校法
人日本大学が雇っているので、手続きを踏まずに辞任
を求めたとなれば、根拠が無いあるいは不当行為と見
なされる可能性があるのではないか。