◼️事件の経緯

2023年3月9日11:45〜12:30に鳥栖市の自宅において、

長男のA(犯行当時19才)が、ナイフで両親(父51才、母46才)を刺殺し、逃亡した。

17:30に帰宅した高校生の長女(Aの妹)が、殺害された両親を見つけて、警察に通報した。

22:48、山口県長門市のコンビニ駐車場で、Aは緊急逮捕された。

学生証から九州大学1年生と判明した。

3月10日、九州大学が本学の学生と認めた。


◼️逮捕から裁判員裁判まで

佐賀県警の取り調べ後、3月11日にAは佐賀地検に送検された。

3月31日、佐賀地検はAが19才の特定少年であることから佐賀家裁に送致した。

4月24日、佐賀家裁は少年審判を開き、逆送(検察官送致)を決定した。


5月1日、佐賀地検は殺人罪で佐賀地裁にAを起訴した。

この時、地検は特定少年であるが、Aの氏名を公表しました。

起訴された時点で、九州大学はAを退学処分にしたと思われます。


被害者の遺族(高校生の長女)の代理人(弁護士)の申し立てにより、5月17日、佐賀地裁は長男の氏名等を

「被害者特定事項」として非公開にすることを決定しました。


◼️裁判(佐賀地裁、裁判員裁判)

・初公判 9月1日(金)

 被告Aは罪状認否で、父親への殺意を認めたが、母親への殺意は否認した。母親を刺したのは、父親を刺殺するのを妨害したからである。


・第2回公判 9月4日(月)

 弁護人による被告人質問で、被告は「長年の父親による叱責や暴力への復讐であること、教育熱心ではなく、教育虐待である」と述べた。


・第3回公判 9月5日(火)

 裁判員、裁判官による被告人質問。被告は初めて謝罪した。


・第4回公判 9月7日(木)

 検察側の論告求刑、弁護側の最終弁論の予定


・第5回公判 9月15日(金)

 判決の予定