4月9日の統一地方選挙の投票後、3学年下の妹が来ました。

妹の一人息子(私の甥)は結婚してますが、子供はいません。


妹の友人の孫は、結婚が早かった人は大学受験、普通でも高校受験です。遅かった人の孫は、中高一貫校の中学受験です。


妹は大学受験時に滑り止め1校を併願しました。私は滑り止めは受けてません。高校受験時は妹も私も滑り止めを受けてません。


昨今は、大学受験で5校くらいの併願は珍しくないようです。それだけ豊かな時代になったのかな。子供は親の懐具合など、頭の片隅にもないということか。

行きもしない大学や高校の受験料は、もったいないと

思います。

本命の合格発表前に滑り止めの初年度納付金(入学金や授業料)を払うこともあるようです。


ある友人は医師になり、医師と結婚しました。二人とも開業医で稼ぎました。一人息子は、札幌市郊外にある私立の中高一貫校「北嶺」と東進衛星予備校のダブルスクールで、東大理科三類に現役合格し、医師になりました。しかし、一人息子は臨床医ではなく、研究者の道を歩ませました。夫婦で稼いだカネは、研究や国際化学会発表などにカネに何の不自由なく使えるようにしたそうです。何とも羨ましい限りですね。


現在、国立大学の入学金は282,000円、年間授業料は

535,000円です。


私が北大に入学した1969年は、入学金が6,000円で、

年間授業料が12,000円でした。

東大大学院に入学した1973年に3倍に値上げされましたが入学金が18,000円、授業料は36,000円でした。


「大学の授業料が安い時代で良かったね」が、妹と

私の結論です。


少子化対策で、出産給付金に30万とか50万とか、検

討されています。国立大学ですら、入学金と授業料

を合わせて、初年度に817,000円かかります。


少子化の原因について様々な意見があります。

「子供の教育にカネがかかりすぎる」が、最も大き

いように思います。




1986年4月 北嶺中学開校

1989年4月 北嶺高校開校

完全中高一貫校(高校から入学できない)

一学年定員120人の私立男子校

入学金 303,000円(中学入学時のみ)

授業料 556,800円(年額)

その他 年に10万円程度

青雲寮 北海道外と札幌市外の生徒 定員の半分

入寮金 100,000円

寮費    1,032,000円(年額)

その他 暖房費などで年に10万円程度

進路等 東大は10人前後

    国公立大医学部医学科は40人前後

    現役合格者の割合が高い


筆者註

北嶺の入学金も授業料は859,800円で、国立大学より少し高い程度である。

北嶺中学は入学金と授業料3年分で1,973,400円になる。

北嶺高校は授業料3年分で1,670,400円になる。

東京の有名私立中高一貫校に比べると、かなら安いと

思います。

しかし、中学、高校を公立で済ませる場合と比べると

高いことは間違いありません。


私は公立中学で、弁当持参だったので、PTA会費を

払う程度でした。

私の在学当時の札幌南高校は、授業料が年額18,000

円でした。

現在の1年次納付金は、

 授業料118,800円(月9,900円で全国の公立共通)

 その他  45,920円

なので合計164,720円になります。単純に3倍しても

50万円です。


医学部6年間あるいは私のように学部と修士で6年間の大学教育を受ける場合、私立の中高一貫校は経済的に余裕が無いと厳しいと思います。

まして、子供が二人、三人いれば、なおさらです。